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勇者番長ダイバンチョウ
第8話 男の恋は命懸け! 惚れたなら掘り抜いて見せようドリル道!
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バンチョウの必殺技【超ぱちぎ】だ。
 流石にそれを諸に食らったせいかドリル星人も頭がクラクラしだしてよろめいている。
【どうでぃ! さしもの堅い頭でも、俺の頭の方が数段堅いんだよぉ!】
【な、舐めやがってぇ! こうなりゃ……出番だぞぉ、弟達よぉぉ!】
 不吉な事を叫ぶドリル星人。すると地面から同じ姿をしたドリル星人が更に二体姿を現したではないか。
 どうやらこいつらは三つ子だったようだ。
【呼んだかぁ、兄者!】
【かちこみだぁ! 纏めてスクラップにしろぃ!】
【おう、やってやるぜぇ!】
 腕を鳴らしてやる気満々なドリル星人達。たった一体でも苦戦していると言うのに更に二体現れたのだから始末が悪かったりする。
 だが、其処へ突如上空から飛び出す影が見えた。
【生きとるかぁ? ダチ公!】
【あたいに黙ってくたばるなんて許さないからねぇ、番!】
【レッド! それに茜か?】
 巨大な空洞から現れたのはレッド番長と茜の操るスケバンチョウであった。
 何とも頼もしい増援が来てくれた。これぞ俗に言う形勢逆転である。
【番、茜、さっさと合体しちまうんじゃ! 時間稼ぎならわし等がしちゃるけぇのぉ!】
【頼むぜ、レッド、ドリル!】
 一時三体のドリル星人をレッド番長とドリル番長に預け、バンチョウは番トラを呼び、スケバンチョウもまた紅燕を呼ぶ。
【根性合体!】
【紅合体!】
 上空へとジャンプしたバンチョウとスケバンチョウ。それぞれがそれぞれのマシンと一体化し、巨大な勇者番長へと姿を変える。
【げぇぇっ! ま、まさかあいつが俺達を何度もやっつけてるって噂のぉ?】
【おぉっと、そっから先は俺が言わせて貰うぜ! 久々の名乗り口上だしなぁ!】
 指を鳴らし、即座にポージングしつつ慣れ親しんだ名乗り口上を始めだしたダイバンチョウ。

”喧嘩一筋十数年!
 女にゃ弱いが喧嘩は最強!
  天下無敵の喧嘩番長! ダイバンチョウたぁ、俺の事でぃ!”

 久しぶりの名乗り口上であった。それでも結構決まったと内心笑みがこぼれたりしている。
【にやついてないでさっさと片付けるよ、番!】
【わぁってらぁ!】
 そんな番を戒めるように茜が叱りつける。それを受けて頭を掻くダイバンチョウ。
【行くぜテメェ等! 俺達に喧嘩を売った事をこいつらに後悔させてやれぇ!】
【舐めるんじゃねぇ! 天下無敵の極悪組に喧嘩を売った事を死ぬほど後悔させてやらぁ!】
 互いに啖呵を切りあい激しい激突が行われた。
 しかし、結果は自ずと見えていた。堅牢で三体揃ったドリル星人と言えども熱血パワーマックス状態のダイバンチョウ達の敵ではなかった。
 堅い装甲も燃え滾る拳で打ち砕き、鋭い蹴りで叩き壊し、唸るドリルと極道殺法が粉砕していく。
【時間は掛けねぇ! これ
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