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勇者番長ダイバンチョウ
第8話 男の恋は命懸け! 惚れたなら掘り抜いて見せようドリル道!
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呼ぶんだ?」
「消防車」
「しょ、消防車ぁぁ!」
 いきなりな番の発言に大層驚きまくった木村優さん24歳であった。




     ***




 そんな訳で木村さんの携帯電話を拝借して早速レッド番長を呼び出してみた。
 丁度良い事に、現在レッド番長は非番だったらしく、メンテナンスも無事終了したと言うので早速こちらに来て貰う事となった。
【待たせたのぉ。ほんでどうしたんじゃぁ?】
「なぁレッド、ドリルの調子が悪いみたいなんだけど、お前なら何か分からないか?」
【ドリルの奴がぁ? ふむ、ちょいと見てみるかのぉ】
 理由はどうあれ仲間が元気ナッシングでは流石に心配になってしまう。
 それに此処は一番ある意味年長者でもあるレッド番長が先頭に立って物事の処理を行うのが筋道と言う。そう思いレッドに一任してみた。
【おう、ドリル! どうしたんじゃぁ、元気がないみたいじゃのぉ?】
【ん? あぁ……そうだな】
 明らかに声に覇気が全く感じられない。それに、普段から元気印の筈のドリル番長があんな捨て台詞にも似た言葉を吐くなんて有り得ない話なのだ。
 流石にそんなドリル番長を目の当たりにしてしまったレッド番長も溜まらず番達の元へと駆け戻って行ってしまった。
「どうだ? 何か分かったか?」
【ふぅむ、こりゃいよいよ以って重傷じゃぞぉ。流石に此処では治療が出来んのぉ】
 レッド番長が難しい顔をしだす。そのせいか周囲に居た殆どの者達が不安の眼差しを向ける羽目となってしまったのは明白の事である。
「お、おいおい! 何とかならないのか?」
【うむ、こう言う時にはあそこに行くのが手っ取り早い事じゃ!】
「あそこ? あそこって―――」
【ま、今日一日ワシにドリルを任せてくれればええ。バッチリ直してやるから安心するんじゃ!】
 自信満々にそう言い張るレッド番長。其処には年上の貫禄と言うか任せても大丈夫そうな安心感などが伺えて見えた。
 そうと決まれば早速行動開始であった。レッド番長は早速項垂れているドリル番長を無理やり引っ張り挙げて何所かへと連れ去って行ってしまった。
 流石にちょっと気になり出したので番とバンチョウもそれに便乗してついて行く事にした。
 そうして、一同が辿り付いたのは、世界のどの場所にも乗っていない場所の分からない繁華街であった。
「此処は?」
【此処はわし等みたいな宇宙のはぐれ者が集う繁華街じゃ。無論、地球人にはまだ知られとらんわし等だけの憩いの場と言う奴じゃな】
 実際問題地球へ出稼ぎに来る宇宙人は結構多い。だが、地球の風習や法律などに馴染めずストレスが溜まりまくる宇宙人もまた多い。
 そんな宇宙人達の為に密かに作られたのがこの繁華街だったりするのだ。
 確かに、見ればあちこちを歩いているの
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