第十一話
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と笑みがこぼれた。
「しかし、革命軍はここで何をしていたんだろうか……」
「それは、私が簡単に説明させていただきます」
さとりは、自分が知っていることをすべて話してくれた。
彼女が言うには、地霊殿は革命軍の研究施設・製造場所として使われていたらしい。チップの研究だけでなく、戦闘ロボットもここで製造していたとのことだった。
灼熱地獄跡があるここなら、研究に必要なエネルギーを確保しやすいのが一番の理由だったそうだ。だが、話によると天界にも小規模ではあるがそういった施設があるとのことだった。
「つまり……残りの革命軍は天界にいると?」
「ええ。紅魔館もそういった施設にする予定だったらしいですが、八雲紫達に攻撃されたようです」
「紫が?」
「結果は知りませんが……」
「十分ですよ」
俊司はそう言って笑みを返した。
「さて、そろそろ開放してやったらどうだい?」
「あ、そうでした」
俊司は発動していたスペルカードの効果を解く。すると、バリアは完全に解除され、中にいた妖怪達がぞろぞろと出始めた。
「おいひよっこ、なかなかやるじゃねえか」
「いえいえ」
「世話になったぜ」
柄の悪い妖怪達が律儀に礼を言ってくる。おそらく閻魔様がいるからだろうが……。
妖怪達に上は安全になったことを伝えると、復興作業だといいながら部屋を後にし始めた。やっぱり、少しでも閻魔様にいいところを見せておきたいのだろう。
「こういうところがいつも出ていればよいのですが……」
「あはは……」
「さてと、おい相馬! そろそろおきろ!」
萃香はそう言って、足元にいた鬼を蹴り飛ばした
「ん……なんだ?もう終わったのか?」
「終わったのかじゃないよ……なに戦闘中に寝てるんだい?」
「眠かったからな……ああ、よく寝た」
相馬は笑いながらも、重い腰を上げた。
「あれ、勇儀じゃん」
「お前も相変わらずだねぇ」
「そりゃお互い様だって」
相馬はそう言って笑う。
しかし鬼三人がいるとすごい迫力である。ここに河童や天狗がいれば、失神するにちがいないだろう。
「あの烏天狗はどうでしょうかね」
「さとりさん、心を読まないでください」
「ふふっ……冗談はさておき、我々を助けていただいて……ありがとうございました。地霊殿の主として……旧都の代表として礼を言わせていただきます」
さとりは深々と頭をさげて、感謝の意を示した。
「いえ……俺達はなにも……」
「礼はきちんと受け取っておくものですよ。俊司君」
「はあ……」
「この恩はいずれ
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