暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos2魔術師と守護騎士は秘かに語り合う〜Truth and Lie〜
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、5番目の騎士シュリエルリートのこと(名前は出していないが)を何故ルシリオンが知っているか、というものだ。

『ロストロギアという物品のデータがインストールされているからさ。闇の書の守護騎士4騎と、管制人格が実体化した騎士が1騎。計5騎。・・・違ったか?』

『いんや、合ってる。が、判ってねぇこともあるみてぇだな。管制人格は、闇の書の頁を400頁埋めて、そのうえ主の承諾が出て始めてこっち側に出て来れんだよ』

『なるほど。ある程度ページを埋めないとダメなのか。はやてにはぬか喜びさせてしまったな・・・』

やはりシュリエルの起動条件のことも知ってはいなかったか。ルシリオンにはオーディンの記憶は無いというのは話を聴いていて判った。これは諦めなければならないようだ。

(アギト。アイリ。お前たちは今、どこで何をしているのだ・・・?)

私の相棒・アギト、ヴィータの相棒・アイリ。融合騎である2人の行方はこの数百年知れず。無事であるかも判らずじまい。ルシリオンに、オーディンやこれまでのセインテスト(居たとすればの話だが)の記憶があれば判り得たかも知れなかったが、無いのでは、な・・・。

『あたしはからはもうねぇ』

『じゃあシャマルやザフィーラからは何か無いか?』

『私からも無いわ。ヴィータちゃんの質問と、あなたの答えの中に知りたかった事が含まれてたし』

『我からも無い』

どうやらシャマルも私と同じ考えに至っていたようだ。おそらくザフィーラもだろう。アレも予てよりアギトとアイリの心配をしていた。

『じゃあ、これで終わりということで。明日ははやてとの時間を大切にしてほしい。・・・おやすみ。シグナム。ヴィータ。シャマル。ザフィーラ』

『ああ、おやすみ』

『ん。おやすみ』

『おやすみなさい、ルシル君』

『ああ』

ルシリオンとの思念通話が切れる。静かになった脳内。室内を照らすのは、雲の隙間から漏れる月明かり。そのおかげか一気に眠気が襲ってきた。

?―?―?回想終わりだ?―?―?

シャマルと共に寝台より降り、この部屋と廊下を隔てる扉へと向かう。扉を僅かに開け、階下の様子を伺う。トントン、と懐かしい音が聞こえてくる。包丁とまな板の音だ。シャマルが「懐かしいわねこの音」と昔を懐かしんで微笑む。私も「ああ」頷き返し、廊下に出て階段を下りていく。
我らが起動した部屋・居間を覗き込んで見回し、こちらに背を向け台所で作業をしている主はやてとルシリオンを視界に収める。なんと微笑ましい光景だろう。もうしばらく眺めていたいそのような状況の中、「ん? あれは・・・」カウンターの陰からザフィーラの尻尾が床に伏せている状態で出ているのが見える。ということは、今のザフィーラは狼形態になっている。しかしいつ
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