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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos2魔術師と守護騎士は秘かに語り合う〜Truth and Lie〜
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を慕っていた。オーディンと出会う前、そしてその後の主に対して一切の評価をしなかったあのザフィーラが、オーディンにだけは最大の敬意を表していた。我ら守護騎士ヴォルケンリッター一同。オーディン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロードを、ひとりの人間として敬い、慕っていたのだ。たとえその正体が何であろうとも。その想いだけはこれからも決して覆ることはありはしない。

『うん。みんなのオーディンへの想いはよく判った。同じセインテストとして嬉しい。けど、だからこそ言っておかないとダメだと思う』

『なにかしら・・・?』『なんだよ』

『・・・・オーディンは過去の主だ。はやてこそが現在の主。そこだけは胸に刻んでおいてほしいんだ。オーディンと同じ人格と思考を持ってる俺だからこそ、言える。はやてはとても良い主になる。はやてと一緒なら、幸せになれるよ。確実に。絶対に』

『『『『っ!』』』』

声音の違う声だと言うのに、オーディンの笑顔が脳裏に浮かんだ。私の好きな、優しく温かな笑み。

『そ、それくらい解ってんよ。はやてが主だ。オーディンはもう居ない。けど、それもオーディンはあたしにとって・・・!』

『何も忘れろ、なんて言わないよ。ただ、俺は――・・・』

『解っている。主はやてとお前の区別はする。お前の心配は、我らがお前をオーディンと重ねて主として見てしまい、主はやてを主として見ないかもしれない、ということだろう?』

『えっと・・・ルシル君の言いたいことってつまり、オーディンさん扱いしないでほしい、はやてちゃん以上に主として見ないでほしい、という事ね』

それがルシリオンの思念通話の本当の目的だったらしい。オーディンとの違いは背格好だけ(になるのか?)のルシリオン。纏う雰囲気も彼に似通っている。確かにオーディンとして見てしまいそうだ。ルシリオンは最後に『やっぱり俺は俺だから。そして俺の所為ではやてが俺より下に見られるのも嫌だ』そう告げた。

『それがお前の頼みなら聴こう、家族として。お前たちもそれでいいな?』

『もちろんだ。つうか、お前はオーディンじゃない、それくらい解ってんよ』

『さすがに子供の姿のあなたを見てオーディンさんに重ねることはないと思うわ』

『・・・判った。お前の頼み、受け入れよう』

守護騎士一同、ルシリオンの頼みを受け入れることにした。まぁわざわざこのような形で頼まれずとも、我らはお前と主はやてに上下を付けるつもりなどなかったがな。

『ありがとう。他になかったら、もうこれで終わりに――』

『ちょい待ち。こっちはまだ訊きたいことがあんだけどさ』

締めようとしていたルシリオンに待ったをかけるヴィータ。ルシリオンは『満足いくまでどこまでも』と促した。ヴィータの訊きたいこととは
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