暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos2魔術師と守護騎士は秘かに語り合う〜Truth and Lie〜
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そうゆうわけで、敬語・敬称・遠慮無用ってことになった。このままシグナム達とお話をしようと思って「お茶用意せなアカンな」キッチンに向かおうとしたんやけど。
「はやて。もう遅い。そろそろ寝ようか」
「ええー。もうちょっとシグナム達とお話ししてたい〜」
ルシル君がそんなことを言うてきた。興奮でもう目がパッチリ覚めてもうてるから、今からでもお話し出来る。そやから反対の意思を示すと、ルシル君は「よし。それじゃあこうしよう」って言うた後、シグナム達に振り返った。
「第1回八神家会議〜。八神家の家主、はやてが駄々をこねようとしています。もう夜更けな今、もう寝るべきだと思います。というわけで多数決! シグナム、シャマル、ヴィータ、ザフィーラ。はやてが寝るべきだと思えば挙手! まだ起きていても良いと言うなら・・・飯抜きだ!!」
「ええええええーーーーっ!!? ルシル君、それ卑怯や!!」
挙手せなご飯抜きって、手を挙げるしかなくなるやんか。ほら、シグナム達、この空気について来れへんから茫然としてるやん!
「あのー、一応私は医者でもあるので、ルシル君に賛成します・・・。夜更かしはあまり体に良くないですよ。ご飯惜しさではなく」
「おお、シャマルはお医者さまやったんやな♪ ほら、ルシル君。こういうことが知れるから、もっとお話ししたいんやって!」
「え? 健康の為に夜更かしはダメだって言ったんですよ・・・。ご飯惜しさは別として、ですけど」
シグナム達の名前以外の趣味とか特技とか、そんなんとかが気になって気になってしゃあない。それに5人目の騎士のこともあるし、オーディンさんのこともやな。あとシャマルがなんか言うてるけど、それどころやない程に気持ちが昂ってる。
「では私も挙手で。主はやて。騎士――いえ、家族であれば体の心配をするというもの。健康第一ですよ。私もご飯抜きなど別として」
シグナムがそう言うて手を挙げたら、ザフィーラも無言で手を挙げた。残るはヴィータだけや。わたしはヴィータに振り向いて「ヴィータはもっとお話したいと思わへんっ?」訊いてみる。
「えっと・・・」
「ヴィータ。今すぐ手を挙げたら、君の明日――正確には今日の朝食を豪華にしよう」
「はやて。夜更かしはダメだって」
「
騎士
(
ヴィータ
)
がご飯に釣られた! ヴィータって食いしん坊さんなんやな! でもそこが子供っぽくて可愛ええ?」
「多数決の結果発表〜。5対1。決まりだな、はやて」
「圧倒的大敗や・・・」
わたしはガックリ肩を落とす。
「この世はどうせ数が正義だ。恨むなら、多数決なんてシステムを生み出した先人を恨むといい」
「ルシル君メッチャ悪い笑顔!」
ニヤリと笑ったルシル君。うぅ、多数決っ
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