最終回
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?」
皆の視線が、声があった方に集まる。
「え、ええ、え?」
そこには皆の視線に戸惑うすずかと、空中に浮くエアの姿があった。
「あなた、話せたの?」
『ええ、と言ってもこのように自由になったのは三時間ほど前ですが』
「ええと、それよりも遼ちゃんがどうしてそんなことをしたのか、教えて欲しいの」
なのはの言葉を聞いて、エアが本題に戻す。
『そうでした、私の元マスターは侵食の原因について考えましたが、結局最初からこうなっているとしかわからなかったようです、
闇の書のように改変されたものではなく、最初から自滅するように仕組まれた、と彼女は考えました』
闇の書は、悪意のある改変を受け、変質した。
しかし、ブリュンヒルデは今の今まで、プログラムには誰の手も加わっていない。
それは歴代の主の多くが力に飲まれ自滅し、それを耐えた少数の主も自我を保つので精一杯だったからだ。
加えるなら、歴代のまともな主はほとんどが頭脳系でなかったことも、一因だろう。
そう、ユーノは結論づけた。
「……元々、選別からしておかしかった、あれで主が死んでしまえば元も子もない」
クロノも同様に、遼の考えに同意する。
「だから、なんでそうなったかを知るために、彼女は行ってしまったのね」
『ええ、詳しいことはまた後日私がお話しましょう、リインフォースには驚かせる意味も含めて最低限のことしか伝えていませんですし』
「遼ちゃん……」
すずかは静かに笑う。
遼はすずかにとって理想の人で、
何よりも欠け難い親友で、
そして、みんなのことを大切に思っている、普通の女の子だ。
彼女がリインフォースに仕掛けたいたずらは、普段の彼女のイメージからはかけ離れたものであったが、普通の女の子なら、それくらいよくあること。
「ねえ、遼ちゃんはいつになったら帰ってくるの?」
『おそらく、5年ほどだと思われます』
「5年!? それってもう私たち中学生じゃない!」
信じられないとアリサは叫ぶ。
『その通りですアリサ嬢、だからこそ、その間の肉体の保護を兼ねて彼女を宿らせたのです』
「なるほど、元管制人格の彼女なら安心して任せられる、か」
ユーノはそう呟く。
「けど、ちょっと寂しいな」
「なのは?」
沈んかに話すなのはに、心配したフェイトが声をかける。
「ちゃんと、シグルドさんの時のお礼もまだ言ってなかったのに…………」
「なのはちゃん」
「遼ちゃんの手助けも、何もできなかったし「なのは!!」、ふぇ!?」
なのはが呼ばれた方を向くと
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