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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第八十一話 最後の戦い
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然か。

「アルカンシェルも絶対だめ。
 こんなとこでアルカンシェル撃ったら、はやての家までぶっ飛んじゃうじゃんか!」

 ヴィータが手で大きくバツを作る。

「そんなにすごいの?」
 
 なのはも首を傾げる。

「発動地点を中心に百数十キロ範囲の空間を歪曲させながら反応消滅を起こさせる魔導砲っていうとだいたいわかる?」

 俺も当然アルカンシェルがどんなものか知ってるはずもないので、ユーノがなのはをフォローするように教えてくれて助かった。

 凄まじい威力。
 確かにあの闇を潰す事は出来るだろうが周囲被害が甚大だ。
 こんなところで使えば海鳴自体が消える。

「あの、私もそれ反対!」
「同じく絶対反対!」
「僕も艦長も使いたくないよ。
 でもアレの暴走が本格的に始まったら被害はそれよりさらに大きくなる」

 クロノの言う気持ちもわかる。
 少数を犠牲にし、多くを助ける。
 俺が実践してきた事でもある。
 だがそれが正しいとは思えない。

「だからと言ってここで使えば被害も大きい。
 それに今は結界を張っているがアルカンシェルに耐えられるとは思えない。
 そうなれば海鳴に住む人たちも巻き込まれて消える」

 俺の明確な言葉になのは達の表情が歪む。

「クロノ、その選択はここにいる者達に海鳴に住む親や友人を世界のために見捨てろと言ってるようなモノだぞ。
 これまで被害を出してきた闇の書の決着に焦るのもわかるが、少し肩の力を抜け。
 それではうまくいくモノもしくじるぞ」

 クロノは俺の言葉に目を閉じて大きく何度か深呼吸を繰り返す。

「……すまない、軽率だった」

 クロノの謝罪に責めることなくただ頷き受け入れるなのは達。
 これでプランその二もダメ。

「士郎、プラン三はどうだ?」
「あの球体サイズなら、エクスカリバーを使えば大丈夫だろう。
 だがアルカンシェルほどではないにしろ、あの威力だ。
 あの闇を消し飛ばしてこの結界も突き破ることになる」

 場所が海なのは幸いではある。
 街を薙ぎ払う心配はないが、それでも世界を覆う結界はどうにもならない。
 まあ、怪物が見えた程度ならどうにでも出来るが、結界を破れば現在炎上している街の中に人々が現れれば混乱は必至だ。

「結界を維持しながら再構築……ユーノ可能だと思うか?」
「多少のダメージなら可能だけど、あの一撃クラスだと不可能だと思う」
「やはりそうか、他のモノではどうだ?」

 クロノの質問に若干思考を奔らせる。

 あるかといえばある。
 事実、エクスカリバーは必殺の一撃だが攻撃規模が大き過ぎて周囲の被害があるため使う場所を選ぶ。

 一点集中で巨大な威力の武器もある。
 だが
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