一部【スサノオ】
四章【始まりの地】
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まってくれねぇと困るんだけどな」
腕を組み苛立ちを隠せないジャック。
調度その時だった。フロアにアナウンスが流れる。
《これよりチュートリアルを開始いたします。フロア上部演説台をご注目ください》
室内の照明が落ち、照らされる演説台。
遠目でよく見えないが、そこにはGM(ゲームマスター)と思われる人物が立っていた。
「やれやれ、やっとか」
「ですね…」
待ちくたびれてか、愚痴や野次でざわめくフロア。
《うるせぇッ!!!!》
いきなりの怒号。
それにより一瞬にして静まるフロア。
その怒号の正体は、演説台にたつGMだった。
《俺が、これからお前らがこの惑星で生き抜く方法や金を稼げる方法を教えてやるゲームマスターの『G』だ。一言一句しっかり聞け!》
GMのあまりに高圧的な態度に再びざわめきだすフロア。
《本当にうるせぇ奴らだな。聞く気がないなら出て行ってもらっても構わないぞ。ただし、武器も持たず出てったところで『奴ら』の餌になるのが関の山だろうがな》
すると、「ありえねぇ」「クソゲー」とつぶやきながら何人もの人間が出ていく。
結局、フロアに残ったのは50人弱。開始の人数の4分の1程度だった。
《はっ、それでも今回はこれだけ残ったか》
鼻で笑い、Gは話を続ける。
《今ここに残ってるやつらは金目当てか、もしくはよっぽどの物好きってやつだな。…そんなお前らにひとこと言わせてもらう。これをただのオンラインゲームだと思うな》
すると、Gの後ろの壁に映像が映し出される。
天体…だろうか?そこにピックアップされていたのは自分たちの住む地球と、おそらく…この惑星。
《このフロンティアは現実に存在する。この惑星に在るもの生きるもの全て現実だ。そんな中、お前らのするべきことは単純明快。『開拓』『討伐』『調査』この三つだ!》
移り変わる画面。
その画面には、この惑星の地図らしきもの。
だが、その大半はまだ黒く塗りつぶされている。
《新米のお前らが、まず拠点とするのはこのフロンティア1だ。ちなみにフロンティア4まであるがお前らの今の実力でそこを拠点にするのはお勧めしない…死ぬぞ》
「死ぬって…大げさな…」
《お前らの頭でも理解できるように順を追って説明しよう。まずは『開拓』。はっきり言うとこれがお前らの最重要項目でもあり、一攫千金のチャンスでもある。この中には知ってて登録した奴もいると思うが、このゲームは下手すればその辺の公務員よりも稼げる。例を上げれば新開拓地に辿り着き『専用ビーコン』を打ち込めばその瞬間…まぁ時価と地質状況次第だが、現実の金額で最低でも500から1000もらえると思っていい。ちなみに単位は万だからな》
あまりの金額に周りがざ
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