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少年と女神の物語
第十三話
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った本人がやることになっているんだとか。

「あ、そうだ。アテちゃん。ゲームが終わってからでいいから、このファイルに目を通しておいてくれる?」
「分かりました。でも、これはなんですか?」

 御崎姉さんが渡してきたのは、青いファイルです。
 開いてみると、一番上には依林姉さんの写真がついた資料が。

「これはね、神代一家がここに来た理由とか、そういったことがまとめてある資料よ。一緒に暮らすに当たって、知っておいたほうがいいこともあるから」
「・・・なら、あとで読んでおきます」

 単純にここにきた理由なら読もうとは思いませんが、必要なことがあるのなら読まないわけには行きません。

「それと、武双君がまとめたアテちゃんの資料もあるから、空欄になってるところを埋めたり、間違ってるところを直したりしておいて」
「一体、いつの間にまとめたんでしょうね・・・」

 武双はかなりのハードスケジュールだったはずなんですが、休まずにそんなことまでしていたんですか・・・

「じゃ、これはその辺りにでも置いといて、早く私達も席に着きましょう!」
「はい、分かりました!」

 そういえば、なんでゲームなんですかね?



◇◆◇◆◇



 で、あれから結構時間がたってゲームは終わりました。
 何なんですかね、このゲームは・・・
 名前は『どんぞこゲーム』。ルールは、最初にいくらかのお金を渡され、自分の車をスタートにおいて、ルーレットで出た数だけ進んでいき、止まったますの指示に従う、というもの。
 でですね・・・なんとも悲しいことに、ますの指示にお金のプラスは一部を除いて一切なく、全てマイナス、という仕様で、ゴールした際に最もマイナスの少ない人が勝者となります。

 ちなみに、今回の勝者はビアンカでした。唯一プラスできるかもしれないカジノエリアで、ものすごい量のお金を荒稼ぎし、ゴールした際にまだお金があるという、ゲームの設定を根本からひっくり返してくれました。

「じゃあゲームも終わったことだし、一旦解散!もう時間も遅いし、全員食事は済ませたから、順番に風呂に入って寝ろー」

 あ、そうそう。食事はボードゲームをしながらとりました。

「ふう・・・疲れた」
「ねえ兄貴。少し質問いい?」

 で、仕切りが終わってソファに崩れた武双の横に氷柱が座り、質問しているところを眺めている状況です。
 ファイルが読み終わったので、ちょうど良いですし。

「ああ、いいぞ。ただし、もう寝たほうがいい時間なんだから、早めにな」
「大丈夫よ。元々家にいた四人は、もうお風呂も済ませてるから」
「そっか。なら、どうぞ」

 だから子供達よりも先に立夏とリズ姉さん、依林姉さんがお風呂に行ったんですね。
 気
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