第四章
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ったがそれもあえて言葉には出さずにリムジンをずっと見続けていた。
「それでこのリムジンな」
「ああ」
「流石に運転手はいないぞ」
親父は今度は苦笑いを浮かべてきた。
「御前が運転するんだ。いいな」
「それはわかってるさ」
俺もそこまで考えてはいなかった。まだ運転手つきになるには会社も大きくなっちゃいない。それにはもう少し時間がかかるって感じだった。
「自分で運転するさ」
「そうしろ。もっともリムジンは自分で運転するものじゃないけれどな」
「それでもいいさ」
それでもリムジンはリムジンだ。今はそれでよかった。
「今はな。いや」
「いや?」
「俺が運転手だな」
自然に言葉が出た。
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