Mission
Last Mission アルケスティス
(6) マクスバード/リーゼ港 D
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は口をぱくぱくさせるだけで、どんなに呼びかけても声での答えは返って来なかった。
エリーゼは涙し、ローエンに抱きついて嗚咽を漏らす。
ジュードは悔しさを隠しもせず治癒功を当て続け、レイアがその拳を両手で包みながら泣いている。
「俺だって、お前のこと友達だって…一緒にいて楽しいって…! だから…頼むから…!」
もはやルドガー自身、何者に懇願しているか分からなかった。
すると、ユティは震える腕を持ち上げ、震える指で天を指した。
指の先には、不気味に浮かぶカナンの地。
腕が血だまりに落ちて赤い水滴を跳ねさせた。
それを最後に、ユティは動かなくなった。
――橋が架かる。
――あの禍つ月と同じ、闇色の橋が。
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