暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
44話:少し遅れたクリスマス会
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「ふぇ!?」
「倒れそうだったらいつでも支えてやる。挫けそうだったら何度だって手を差し伸べてやる。俺だけじゃない。なのはもはやても、魔法の事を知ったアリサやすずかだって、そうしてくれる筈さ」
「……うん…ありがとう、士…」
「礼を言うのは俺の方だ。お前らのおかげで、闇の書から出られたんだからな。ありがとな」
「い、いや…そんなこと…」

笑ってそう言うと、フェイトは顔を俯かせて頷いた。

[つ、士!た、助けてよ!この子が…アリサが止まらないぃぃ!!]

その時唐突に聞こえた念話に驚き、その念話を繋いできた本人を見る。
ボコボコと昔風の喧嘩風景を繰り広げるアリサ。それを側でオロオロしながら止めようと必死になっているなのはとすずか。

「…は〜、何やってんだか…」
「そ、そんな言ってる場合じゃないよ!アリサを止めないと!」

俺がため息まじりに言うと、フェイトは慌ててアリサ達の元へ向かっていく。あいつはやっぱり優しいな。親友の淫らな姿を見られたのに、その見た奴を助けようとするなんて。
そのとき、この光景にどこか違和感を感じた。何か足りなくなっているような、そんな感覚だ。

「門寺」
「?あぁ、シグナムか」

丁度そのとき、背後から聞き慣れない言葉をかけられた。振り向いて見ると、そこにはピンクのポニーテイルを揺らすシグナムと、その側にヴォルケンリッターの面々が並んでいた。

「どうした?そんな驚いた顔をして」
「いや…名字で呼ばれるのは慣れてなくてな。少し戸惑った」

少し笑いながらそう言うと、シグナムも小さく笑みを浮かべた。

「そうか、それじゃあ士と呼んでおいた方がいいか?」
「いや、好きに呼んでもらって構わないさ」
「そうか。それでは、そうさせてもらおうか」

そう言えば、とシグナムは話を切り替えてくる。

「そういえば門寺、お前との決着もまだついていなかったな」
「そうだな。いずれは、とは思っている」
「それは楽しみだ」

シグナムはそう言って、わざとらしく俺の横を通る。それと一緒にヴィータやシャマルさんも側を通っていく。

[―――…主がお前に用があるそうだ。庭で待ってる、と言っていた]
[…そうか、ありがとよ]

通り際にシグナムが念話でそう伝えて来た。
俺は一度ゆっくりと目を閉じてから、はやてが待つという月村邸の庭へと向かった。








庭を吹き抜ける冷たい風で体を振るわせながら、風になびく芝生の上に足を踏み入れる。
視界の先には背もたれに頭を乗せて、ボケ〜ッと夜空を見ているはやてがいる。

「…今日の星はどうだ?」
「…ん〜、そやね。よぉ見えるよ。こんな豪邸だと、こんなにも綺麗に見えるなんて知らんかったわ」

急に声
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