暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
44話:少し遅れたクリスマス会
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ずかの意識がこっちに行ったのに気づいてか、他の四人もこっちに視線を向ける。

「あ、そうだった。まだちゃんと説明してなかったね。実は―――」
「な、なのはストップ!そ、それ以上はマズいy「だまりんしゃい」ゲフッ!?」

状況を察してか、なのはがユーノの事を説明しようとする。それを阻止しようとするユーノだったが、それを見逃す俺じゃない。止めに入ろうとしたユーノの後頭部に手刀を入れる。

「ユーノ君は実は、春の頃私達が拾ったフェレットだったんだよ」

なのはもなのはで、無邪気な笑顔でアリサとすずか、はやてに説明する。その間もモゴモゴと動くユーノだったが、俺が口を手で遮りながら取り押さえていた。

「へぇ〜、そんな事があったんか〜」
「あのフェレットが…?」
「うん。あのときは魔法を使ってフェレットになっていたんだけど、最近はそうでもなくてね」

なのはの説明や思い出話がちょくちょく入りながら、会話は進んでいく。さて、誰が最初に気づくかな?

「ちょ、ちょっと待って!あのフェレットのユーノは…男の子のユーノでもある、ってことよね?」

お、最初はやっぱりアリサだったか。

「つまり…私達が一緒に温泉に入ったフェレットも…アンタって訳!?しかもなのははそれを黙って…」
「で、でも私はその頃まだユーノ君が男の子だった知らなかったから…」

なのはのいい訳らしい言葉も、ユーノからしてみたら、なのはから見捨てられた事を意味する言葉でもある。その証拠に、ユーノの顔から血の気が少しずつ引いていく。
俺はこの件の成り行きがなんとなくわかったので、潔くユーノから離れる。だがユーノ自身も、もうジタバタしている訳でもなく、ただ視界に入る少女の気迫に飲まれていた。

「という事は……全面的にアンタが悪いってことね!」
「ち、ちがっ!誤解だ!い、いや誤解というより、あれは君が主に無理矢理…」
「問答無用!女の子の裸を見て、許される訳だいでしょ!」
「そうや!この女の敵め!」
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁ…!」

怒りに身を任せ、床に転がるユーノを蹴るアリサと、何故かそれに加わり、蹴れない代わりと言わんばかりに、何処からか取り出したハリセンで叩くはやて。それを無様に食らい続けるユーノ。遠目からでも、既にボロボロなのがわかる。

「ありゃりゃ、こりゃ大変」
「元はと言えば、士がこの原因を作ったんじゃ…」
「どうせ悪いのアイツだし、別によくね?」

そう心配そうに聞いてくるのは、やっぱりフェイトだったりする。

「お前はいつもながら人に対して優しいよな。ま、別に悪いことではないからいいけど」
「そ、そう…かな…?」

フェイトは俺の言葉を聞いたせいか、顔を俯かせてしまう。横目で確認した限りでは、顔を赤らめ
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