暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
44話:少し遅れたクリスマス会
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カメラ。

「あ、それ…!」
「士が使ってるカメラ…」
「え?私これ見てへんよ?」
「あぁ、はやてには見せた事なかったな。まぁ丁度忘れてたと思ってた所だし」

そう言ってカメラを構え、四人の姿をレンズに納め、シャッターを切った。

「へ〜、珍しいカメラ使うとるんやな」
「あぁ、俺のお気に入りだ」
「いつも使ってるよね〜」
「私と始めて会った時も使ってたよね」
「始めて会った時、ってどんなだったの?」
「えっとね…」

とまぁ話題はずれながらも、会話が弾んでいた。
な、なんとか尋問は回避できた…かな?

「まだまだ聞きたい事はあるんだからね」
「え〜…」
「返事は?」
「はい…」


















そんな五人の戯れを、大人達はニヤニヤと笑いながら見守っていた。
勿論、ニヤニヤは酒が入っている所為もあるが…。

「子供は元気でいいですわね〜」
「そうですね〜」

そう話すのは、リンディと桃子の母親コンビ。二人の目に映っているのは、士を中心に戯れる子供達。

「フェイトちゃんって、ほんといい子ですね」
「えぇ、まだ娘になった訳じゃないんですけど…今ではもう、家族みたいなものですから」

そこらへんの事情も、詳しくはないが二人の間で色々と伝わっていた。

「後はフェイトさんがどう決断してくれるか、ですね」
「あの子、とっても優しい子みたいだし…きっと応えてくれるわよ」

それにしても、と桃子は切り出し、話題を変える。

「士君の周りには、よくあれだけの可愛い子達が集まるわね」
「えぇ。あの子達はまだ“恋”というところまでは行ってないみたいですが…そういう経過を見るのも、楽しみですね」
「ですね〜」

と、二人の間で色々と話が盛り上がっていた。








「ふ〜ん……魔法って言っても、色々あるのね」
「そういうこった。まぁ、俺の場合の方が特殊で、なのは達の方が普通の魔法、なんだけどな」

こ、これで長い長い説教も終わり、ようやく一息つける。

「お疲れさま、士」
「よう、淫獣フェレットもど―――」
「まだそれいうの!?」

そこのタイミングを見計らってか、さっきまでアースラの人達やエイミィと話していたユーノがやってきた。

「い、いい加減その言い方止めて欲しいんだけど…」
「ユーノよ、それは無理な話だ。それはもう、この俺にいじられるようなネタを知られた時点で、諦めるべきだ」

「―――…ユーノ?」

と、俺とユーノが話していると、常人以上のスペックを誇るすずかが口を挟んで来た。おそらく、なのは達と会話しつつも、そのよく聞こえる耳が俺達の会話を拾ってしまったのだろう。

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