暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
44話:少し遅れたクリスマス会
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倒れた士を抱え、アースラへ帰還したなのは達。
その間に、はやても大出力の魔法を使用した疲労で倒れてしまう。ユニゾンを解除したリインフォースがすぐさま抱え、今では士と共にベットの上。

そのはやてが眠るベットの周りに、ヴォルケンリッターの四人とリインフォースがいた。

「やはり、破損が致命的な部分まで至っている。防御プログラムは停止したが、歪められた基礎構造は変わらない。私は…“夜天の魔道書”本体は、遠からず新たな防御プログラムを生成し、また暴走を始めるだろう」

はやてを正面から見るリインフォースは、シグナム達に静かに事実だけを伝える。

「やはり、か…」
「修復はできないの?」
「無理だ。管制プログラムである私の中からも、“夜天の書”本来の姿は消されてしまっている」
「元の姿がわからなければ、戻しようもない、ということか…」
「そういうことだ」

修復や復元をするには、どうしてもその元の形を把握しておく必要がある。しかし今ではその原型すらもわからないのだ。修復しようにも、それすらもできない。

「主はやては…大丈夫なのか?」
「何も問題はない。私からの浸食も完全に停止しているし、リンカーコアも正常だ。不自由な足も、時を置けば自然に治る筈だ」

それを聞いた四人は一様に安心した顔をした。

「そう…。じゃあ、それならまぁ…よしとしましょうか」
「あぁ、心残りはないな」
「防御プログラムのない今、闇の書の完全破壊は簡単だ。破壊しちゃえば暴走することもない」

だが、それはその場にいる五人の消滅も意味していた。
元はと言えば闇の書のプログラムだったヴォルケンリッターの四人。本体がなくなれば、自ずとプログラムも消滅…つまり四人も消滅する。

「いいや、違う」

それを自覚し、暗い表情をしていた四人に、リインフォースは否定の言葉を放つ。

「お前達は残る。逝くのは……私だけだ」


















防御プログラムを破壊したその日から、約五日が経った。

「―――…三度この天井か…」

ベットの上でぼんやりと視界に入るものを眺めながら、小さく呟く士。

「二度ある事は三度あるというが……さて、仏の顔も三度まで、となるかどうか…」

と言いながら、士は体を起こし、ベットから降りる。
そのときを見計らってか、その部屋の扉が開く。そこには白衣を着た医師と、クロノが立っていた。

「士、起きてたのか?」
「つい今しがた。体の方は結構辛いけど、頭はしっかり動いてくれているよ」
「それはよかった」

その後、やってきた医師の簡単な診察を受けて、目立ったものは見られなかった。

「まぁ、また後で詳しい検査を受けてもらうけ
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