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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十三話:灯台で眺める景色
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 いや、こんな格好だからこんな状況に、ってよくわかんなくなってきた!!

「……でも、大丈夫だから!!一人で、降りられるから!!」
「いや、無理だから。どう考えても。さっきであれだけ躓いてたのに、そんなに動揺してたら完全に無理だろ。下りだから、余計に危ないし」
「うう……だけど……!!」
「抱いてくぞ、もう。恥ずかしけりゃ、また顔隠してろ」
「え、ちょ!待って!!」
「待たない。行くぞ」

 逆らう間も無くまた抱き上げられて、ヘンリーがさっさと階段を降り始めます。

「あの……恥ずかしいんですけど……!!」
「だから。顔、隠してろって」
「隠したって事実は変わらないじゃん!!ヘンリーは恥ずかしくないの!?」
「……別に」
「嘘だ!!顔真っ赤じゃん!!ヘンリーだって!!」
「……それはさっきの」
「やだもう言わないで!!」

 と、文句を言えば言うほど動揺が深まるだけであって、さすがにこんなんで自力で降りるのは本当に無理だとやっと認識したところで、また朝のようにヘンリーの首に抱き付き、顔を臥せて隠します。


 ……ああ、もう、早く着替えたい!
 早く、この町を出たい!!

 なんで私がこんな目に、ってアレか、よく考えたら自業自得ってヤツ!?
 ヘンリーの意思を無視して、バネッサさんをぶつけたりしたからか!!

 もうしないから、もう許して!!
 羞恥プレイは、これで本当に、もう終わりにしてください!!
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