13話 黒木 七実side
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つーかその笑い方、見た目も見た目だけに王様思い出すんですけど。
見つけられはしたけど何なんだろうね、この苦笑いするしかない感覚は?
周りを見てみると男性局員が全員顔を青くしていた、もちろんクロノも例外じゃない。
まあ、なんにしたって。
「とりあえずあそこで」
「君は正気か!?」
クロノの言い分はもっともだな、俺だって親友じゃなければ近づきたくない。
…………まあ親友でも少し近づくのをためらうけどな。
「大丈夫だってあいつ俺の親友だしさ、それにあいつ普段はおとなしい方なんだぜ」
『やれやれ、わざわざ俺に喧嘩売るような真似してくるなんて、
死にたいのかなー?
それとも殺されたいのかなー?
馬鹿な人間の考えることはわからないなー。
もう俺に近づく気が起きないようにするにはどうやって痛めつけてやろうかなー?』
「頼むから少し黙っててくれよ京介ェ!!」
こっちが必死に弁明をしているのも構わず、どこまでもフリーダムな京介は銀髪の頭を踏みつけてグリグリと踏みにじっている。
「………あれのどこがおとなしいんだ?」
「ふ、普段はって言ったじゃん、今はちょっと頭に血が上ってるだけで」
『あっ! そうだいいこと思いついた♪ その股ぐらに生えているナニをちょんぎってしまおう♪ いやはや実に効率的にして将来的に有効的な実にいい手だね! さあてそうと決まれば有言実行、さっそくチョッキンといっちゃおうか!』
「ちょっおおお! そんな事したら痛みでショック死しちゃうからやめたげてーーーー!!」
どこから取り出したのやら、鋏をチャキチャキと音を立てて開閉させてる姿は男なら誰もが恐怖を抱かずにはいられないだろう。
『あ、でも鋏が汚れるからやーめったっと』
「よかった、本当によかった!」
「心臓に悪すぎる……」
理由が鋏が汚れるからでも18禁が入りかねない、グロテスクなことが起きなかっただけでもよかった。
『かわりに不愉快だけど蹴り潰すとしようっと』
「転送魔法急いで! 早くしないとあいつマジでやるから!」
「わ、わかった! 君も早く装置に入ってくれ!」
「おうよ! じゃあまたなクロノ!」
別れは酷く慌ただしいものとなりましたとさ。
そんなこんなで原作で使われてた転送装置に入って地球へと降り立つ。
その目の前には今にも蹴りを銀髪の股間へと放とうとしている恐怖の姿が!
「うおおおい!!」
思わず叫びながら咄嗟に後ろから京介を羽交い締めにする。
前世と同じように男とは思えないほど華奢な体はそれだけでバランスを失い、蹴りは大きく空を切ることになった。
こうして銀髪の股間は守られたのであった、………
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