13話 黒木 七実side
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しいのか?
「クロノ君ってばクロキ君がいなくなるのが寂しいんだよ」
そんな事を考えているとエイミィさんが小声で話しかけてくる。
「な! 何を言ってるんだエイミィ!」
「ガッツリクロノに聞こえてる辺り小声にする意味ある?」
というか無いだろ、明らかに。
「あははは〜、面白そうだからだよ」
グッと勢いよく親指を立てるエイミィさん、うんいい笑顔。某ハンバーガーチェーン店の店員にも負けてないな。
まあ、それはさておき。
「クロノ………男のツンデレって価値がないんだぜ……」
「誰がツンデレだ!」
「あはっはははっ! お、お腹痛……ぷっ! くく、つ、ツンデレって!」
「エイミィ!!」
ツボに入ったのか爆笑するエイミィさんにクロノが顔を赤くして怒鳴っている。
うん、平和な光景だ。
「んでさあ、エイミィさん結局何で俺は呼び出された訳よ?」
「そ、それはね………うっ、くく……ふふっ……」
だめだ、笑ってて何言ってるかわかんねえわ。
手っ取り早く一番偉い人に聞きますかねえ。
「リンディさん、エイミィさんがあてになんないんで教えてくれません?」
「あなたのせいでしょうに……」
酷い言いがかりだ。
リンディさんは何故かため息をついてから説明を始めた。
「簡単な話よ目的地についたから呼び出したの」
視界の端でエイミィさんと言い争っていたクロノの動きが一瞬ではあるが止まった。
「と言うことはついに地球ですかー」
「正確に言えばその軌道上だけどもね、それで場所は海鳴市であってたかしら?」
「はい、場所は適当な公園にでも降ろしてくれればいいです」
まあ、デバイス使って連絡とりあえたし、とりあえず2人が海鳴市にいることはわかってるしね。
会えるかどうかは時の運、又は普通に探すのも楽しそうだし。
「それじゃあ、いくつか候補を映すから選んでちょうだい」
とは言え、普通の人に見つかるわけにいかないので、人気が少ない場所を探すんだろう。
まず第一候補なのだろう、どこにでもあるような遊具が立ち並ぶ少し寂れてはいるが平和な光景が
『まずは金的っ! 次も金的っ! 懺悔しやがれ、コレがトドメの金的だーー!!』
広がってなかった。
地面に伏して男の急所を押さえる銀髪の集団。
『ざまあみろ! アーッハッハッハッハ!! ハーッハッハッハッハ!!』
そしてその中心で高笑いをする、見た目が八神 はやての色違いな俺の親友な一条 京介。
………いやいやいやいや、何やってんのあいつ?
連絡取り合ったときは普段からニット帽つけっぱなしだ、とか言ってたんだけど今はつけてないしな。
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