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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-28 mischief
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っておくが、これは悪戯である。なのはの寝たふりを止めさせるためだけにこんなことをしているのだ。
燐夜は此処であることを思った。このままなのはが起きなければどうするのだろうか、と。


だが、今更躊躇うことはしない。一度やると言ってしまっている以上、最後までやり通すしかないのだ。そう決心してベットから足を出した時だった。


「なぁ燐夜君。ちょー話したいことがあるんやけど、別にええよね?」


そう燐夜に言ったはやての表情は、恐ろしく感情がなかった。


そんなはやては、ほとんどキリエと燐夜の会話を聞いていたのだ。最初から最後まで。二人の自己紹介から他愛のない世間話。燐夜がなのはに抱いていること。そして、二人の悪戯。
別にカーテンで仕切られていたわけでもなく、ただ横になって天井をずっと見てたら聞こえてきた話。それでも、なのはが燐夜が寝ているベットの中に潜り込んでいたのには驚いた。いつもは恥ずかしがってそんなことはできないと思っていたのに。はやては、なのはに対する評価を改めた。


「なのはちゃんも寝たふりなんかしないで、起きよか」
「にゃはは……ばれてた?」


そう苦笑するなのはに燐夜から追い打ちとなる言葉がかけられる。


「ばれてるも何も……俺がお前のことを話している間中、ずっとずっとにやにやしてたじゃねえか」
「あううっ……」


どうやら自分でもわかっていたことのようで何も言えなくなり、それどころか自分が今どこにいるかを認識して顔を真っ赤にしてまた布団にもぐりこんだ。
はやてはそんななのはを見て、先ほど改めた評価を元に戻した。


キリエは、燐夜と一緒に寝られる絶好のチャンスを不意にして内心悔しがっている。しかし、それを表に出すことはない。まだ心の中に秘めたこの想いを知られるわけにはいかないから――――。


      ◯


管制室では、一台の大型モニターに映し出された映像を身じろぎすることなく見つめている人がいた。リンディとクロノであった。
モニターに映し出されているのは、一人の幼い少女。


金髪でウェーブが掛かっていて、この地球ではまず見れないような珍しい服装をしている。白を基調としたものに黒のラインが入っている。見た目は、ただの幼い可愛げのある少女にしか思えないが、実際は違う。
あの少女は、簡単に言ってしまえば人ではない。闇の書の奥底から出てきた、あの三人――――シュテル、レヴィ、ディアーチェと同じ構築プログラム体である。


そして、この一連の事件の黒幕といっていい存在である。


「この子は、なのはさんとキリエさん二人を圧倒してまたどこかへ消えたのよね?」
「ええ、モニタリングしていた局員からの確かな情報です。……しかし、僕には信じられ
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