あたしの決意
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もアイツの弟弟子だなんて・・・絶対好きにはならない。いいえ、そもそも私は絶対恋などしないわ」
まさかの『恋なんてしない』宣言に呆気に取られるジュビア。
ティアもその空気に気づいたのか、コホンと咳を1つ。
「ティアさんって、面白い人ですね」
「え?」
「初めて見た時、もっと近寄りがたい人かと思ってましたけど・・・話してみると、想像よりフレンドリーな人なんだなぁって。ジュビアと気も合いそうだし」
笑みを浮かべてそう言うジュビアに、今度はティアが呆気に取られる。
フレンドリーだなんて、ティアにとっては正反対の言葉だからだ。
すると、ジュビアは何かを思いついたのか、ティアを真っ直ぐ見つめる。
「あの・・・ティアさんっ!」
「・・・何?」
ジュビアは少し躊躇い、やがて意を決したように口を開いた。
「ジュビアと、お友達になってくれませんか!?」
「ルーシィ、元気かぁ!」
「元気かぁ」
バンッとナツとハッピーがルーシィの家に不法侵入という名の訪問をする。
・・・が、そこには誰もいない。
その為、「あたしの部屋ー!」という叫びと共に飛んでくる蹴りもない。
「・・・」
「なんだかんだ言ってついて来たのかよ」
「私も気がかりだからな」
土木作業着からワンピースに換装したエルザも一緒だ。
「あれ?いないのかな」
ハッピーがきょろきょろと部屋を見回す。
「風呂か!?お約束の展開が待っていそうで申し訳ないが」
「いねえ」
「風呂のチェックはえぇよ!」
若干頬を赤く染めてグレイが叫んだと同時に、同じような表情のナツがバスルームから顔を出して右腕を振り、グレイは思わずツッコむ。
「出かけているようだな」
エルザがそう言い、ハッピーが飛びながら壁の上の方に付けられた戸棚を開ける。
「ルーシィ、どこ〜?・・・わ、わわわっ」
すると、開けたと同時にがばっと手紙が溢れ、凄い量の手紙がハッピーを包み込んだ。
「何だこれぁ」
「手紙?」
落としてしまった手紙を片付けにかかるナツ達。
・・・が、ナツは勝手に封筒から出し勝手に読み始める。
「『ママ・・・あたし遂に憧れの妖精の尻尾に入る事が出来たの』」
「おいおい、勝手に読むもんじゃねぇぞ。勝手に家に入るもんでもねーが」
全くもってその通りだ。
が、ナツは尚も手紙を読み続ける。
「『ママ、今日はエルザさんって人に会ったの!かっこよくてキレーで・・・あのナツがね・・・』」
「む・・・」
かっこよくて綺麗、という言葉にエルザが頬を赤く染める。
「ママへ、ママへ。これ全部ママへの手紙?」
「何で送ってねーんだ?」
「家出中だ
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