あたしの決意
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相変わらずの無表情で肘を曲げたまま右手を上げるティアがいた。
「えっ!?あっ!?えぇぇぇっ・・・!」
「とりあえず落ち着きなさいな」
突然の出来事に慌てふためくジュビアを落ち着かせるティア。
調子狂うわ、と言いたげに溜息をつき、曇りのない青い目でジュビアを見つめる。
「アンタ、名前は?」
「・・・ジュビア・ロクサー・・・」
「ジュビア、ね」
そう言えばジュビアってスペインって国の言葉で雨って意味だったわね、と1人納得するティアに、遠慮がちに声を掛ける。
「あ、あの・・・貴女は・・・」
「ティア=T=カトレーン」
何とも不思議な自己紹介を終え、ティアは早速本題を切り出す。
「ところで、ここ1週間ずっと物陰からグレイを見ているけど・・・何か用なの?用があるなら私が呼んでくるけど」
「っ・・・!」
ティアにそう言われ、ジュビアはビクッと体を震わせる。
なぜそのような反応をするか解らない、と言いたげにティアが首を傾げると、ジュビアは頭を下げた。
「ご、ごめんなさいっ!」
「・・・は?」
「ジュ、ジュビア・・・グレイ様の事が好きなんですっ!」
「え、ちょっと待って。意味が・・・」
「解ってます!もうグレイ様には彼女がいるんですよね。ジュビア気づいてました。でも好きなのは止められなくて・・・ごめんなさい!」
「少し落ち着いて、ついて行けない・・・」
「グレイ様の『彼女である』貴女にこんな事言うのもあれですけど、ジュビア諦めませんから!」
「少し待ちなさいっ!」
大きく勘違いしているジュビアを強制的にティアが止める。
目をぱちくりさせるジュビアに溜息をつくと、ティアは口を開いた。
「あのね・・・何か勘違いしているみたいだけど、アイツと私はアンタの想像するような仲じゃないわ」
「え?」
「それにグレイに彼女はいないし、諦める必要もないし、そもそもアイツと私は他人だから」
「え?そ、それって・・・」
「やっと理解したみたいね」
やっとジュビアは自分が盛大な勘違いをしていた事に気づき、恥ずかしさから顔を真っ赤に染める。
「ジュ、ジュビア・・・ご、ごめんなさいっ!」
「いいわよ、別に怒ってなんてないし」
そう言い、にしても・・・と口を開く。
「あの変態露出魔に惚れる女が出てくるなんて・・・物好きもいるのね、世界は広いわ」
改めて世界の広さを実感したティアは、ジュビアに向き直る。
「あ、あの・・・カトレーンさん・・・」
「ティアでいいわ」
「・・・ティアさん。じゃあ、ティアさんはグレイ様の事・・・好きじゃないんですか?」
「えぇ」
即答。
その速さにジュビアは目を見開いた。
「誰があんな変態露出魔好きになるものですか!しか
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