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とある蛇の世界録
第六話
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 ・・・一誠サイド・・・

 おっス、俺はイッセー

 今、俺は依頼主の家の前にいるんだけど

 「すいませーん、グレモリー眷属のものですが!」

 何度呼んでも返事が無い
 どうしたんだ?

 「すいません、入りますよ?」

 そう言って、俺はその家の玄関を開け、
 一つだけ電気の点いているおくの部屋に向かう

 「誰かいまーーーっ」

 な、なんだ!?
 なんで人が逆さまで壁に!?

 「う、うおえぇぇ」

 思わず吐いてしまった
 おそるおそるもう一度壁をみると
 何か、文字が書かれていた

 「なんだ、これ」

 「『悪い人にはお仕置きよ!』っていう聖人の言葉を借りたのさ」

 突然聞こえた声に振り向くと
 そこには白髪の神父が立っていた
 そして神父はこちらをみて、にんまりと笑った

 「これは、これは、悪魔くんではないですかー♪」

 なんだよこいつ、すっげーきもいぞ

 「俺は神父♪ 少年神父♪デビルな輩をぶったぎりーっ、ニヒルな俺が嘲笑う♪ーー」

 急に歌いだした、何だこいつ

 「俺の名前はフリード・ゼルソン。とある悪魔祓いの組織に所属している
  末端神父でございますよ」

 聞いてないのに名前を言い出した
 それよりも、

 「おい、この人を殺したのはお前か?」

 「YES、YES。俺が殺しちゃったよ!
  だってー、こいつ悪魔を呼び出す常習犯みたいだったしー
  まぁ、殺しておっけかなって♪」

 くそ、なんなんだこいつ
 しかも、無駄に発音いいし

 「あんれ? 逃げないの? じゃあやっちゃう?」

 やっちゃう? ってどういう・・・
 そう思った矢先、イカレ野郎が光の剣を出して
 こっちに向かってきた

 「ということで、レッツ・ゴー♪」

 俺はそれを、ぎりぎりかわしたが脚に激痛が走る
 イカレ野郎を見ると、もう片方の手に拳銃みたいなのを
 持っていた

 「があぁぁぁ」

 傷を押さえながら、膝をついてしまう
  
 「死ね悪魔♪」

 もう駄目か、と目を瞑ると
 聞きなれない声が聞こえてきた

 「やめてください!」
 
 目を向けるとそこには、綺麗な金髪のシスターが立っていた

 「おんやぁ? なんのつもりかな? アーシアちゃん?」

 「なにをして !いやぁぁぁ!!」
 
 壁の死体を見て悲鳴を上げるアーシアと呼ばれた少女

 「かわいい悲鳴をありがとう、でもねこいつがわるいんだ♪」

 「そんな・・・」

 言葉を失うアーシア

 「フリード神父、こちらの方は?」
 
 俺に目を向けて問いかけるアーシア

 「ぬ?
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