第十三話 次鋒戦!疾風対ヨルナミ
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なければならない義務があります!お願いします!私に彼女を救わせてください!」
疾風の一点の曇りもない言葉に総帥は少女の元へ歩み寄り少女を抱きかかえ左手を翳した。
「・・・・・」
優しい光が少女の身体を包み込んだ瞬間。
「う・・・ううん・・・疾風?・・・私は一体?」
何事も無かったかのように疾風の方を見る少女。それを見た疾風は驚愕した。
「・・・凄い・・・まるで奇跡・・・」
疾風の言葉に影道総帥は答えた。
「奇跡ではない・・・『影道回生覇』だ」
「影道回生覇?」
「病とは総じて血の道が滞って起こる物・・・ならばそれを取り除き・・・運動機能を正常に戻す・・・ただそれだけの事に過ぎん」
すると疾風は影道総帥に詰め寄った。
「わ!私にも出来ますでしょうか!?」
「・・・10年は無理だ」
「え?」
「だが・・・お前が長い修行を乗り越え・・・この回生覇を習得出来た時・・・お前はさらなる高みへと進むだろう」
すると疾風の背後に老師の姿が現れた。
「フォッフォッフォ・・・総帥・・・良い物を見せてもらったのぉ」
「老師?ここまで足を運んでくださるとは・・・」
老師に礼をする影道総帥。
すると老師も礼を返すと疾風に向かって語りかけた。
「フォフォフォ・・・総帥・・・・お主に疾風を預けて正解じゃった・・・疾風よ・・・今の拳を見たか?」
「はい!」
「拳とは傷つけるだけではなく癒すこともできる・・・これを見てほしかったのじゃ」
優しい笑みを向ける老師。
「これこそ・・・不動心!」
その言葉を思い出した疾風は渾身の力を込めて立ち上がった。
「邪王!激龍拳!!」
ヨルナミの拳が放たれると同時に疾風は左拳を構えた。
すると優しい光が疾風の身体を包み込んだ瞬間。
「はぁ!!」
ヨルナミの拳を弾き飛ばした。
「ば!馬鹿な!我が最大の拳をその身体で・・・いやどうしたというのだ・・・貴様の身体は!?」
ヨルナミは疾風の身体を見て驚愕した。
先程まで青ざめていた疾風の身体はギラギラとした生気がみなぎっていた。
「ま・・・まるで奇跡」
「奇跡ではない!これぞ影道回生覇!」
「影道回生覇?」
「影道の蘇生の拳!起死回生の秘拳だ!」
影道回生覇により己の中にあったポイズンミストを解毒し拳を構える疾風にヨルナミは答えた。
「ば・・・馬鹿な・・・蘇生の拳だと?そんなものがあってたまるか!!」
ヨルナミが拳を繰り出すが先程までと違い華麗な動きで回避する疾風。
すると疾風はヨルナミの背後に回り込みその拳を放った。
「食らえ!影道!雷神拳!!」
「うぎゃ
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