暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第50話 レイナの憂鬱
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うやら、何も無いと判断したようだ。

「そうか」

 リュウキはそう答えると、ウインドウを消して立ち上がった。

「わっ! ちょっと待って! 待ってってばっ!」

 レイナは、リュウキの行く手を遮るように立った。
 この感じは、何処かへと行っちゃう感じなのだと直感した。何故なら、これまででも、何度もあったからだ。

「……?」

 そして勿論、リュウキは、本当によくわかってないだろう。今回に置いては、よく判らないpart2だと言える。

「……あ、あの……っ」

 レイナは必死に息を整えつつ、必死に声を出した。

「……その……久しぶりに会ったんだから……さ? その……食事でも一緒にしない……?」

 声を振り絞るように、必死に、その必死さは凄く伝わる。何をそんなに必死なのかは解らないが、流石にその必死な気持ちはリュウキにも判ったようだ。……何でそこまで必死になるのかは、判らない様だが。

「構わない」
 
 リュウキは あっさりとそう返していた。

「えっ! ほ……ほんとっ!?」

 リュウキから、OKを貰ったレイナは目を輝かせながら笑顔を作った。

「……ああ、別に構わない。これから特に用もあるわけでもないからな。ただダンジョンに戻るだけだから」

 そう、淡々と返していた。

 レイナは嬉しかった。本当に嬉しかった。

「そ……そっかっ!(……やたっ♪)」

 だからレイナは、心の中で大きくガッツポーズを。そして、 現実では軽く握り拳を作ってリュウキに見えない様にガッツポーズをするのだった。



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