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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第50話 レイナの憂鬱
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えつつも、何事かと思い。視線を前にした。
そこで、立っていたのは一人の女性プレイヤー。自分の前に仁王立ちするかのように立っている。
「リュウキ……君っ……!!」
その容姿……血盟騎士団の正装だろうか。全体的に純白、襟にそのギルドの象徴である小さな十字架が2つ。そして、その顔には勿論見覚えはある。……というより、BOSS攻略の際に何度もあっている、
そして、何より リュウキが初めてパーティを申請し、了承した相手。
《血盟騎士団・副団長補佐 レイナ》
彼女がリュウキの前に立っていたのだ。何処か、怒っているようにも見える。
「……ああ、レイナか。久しぶりだな。と言っても1ヶ月程前に攻略会議で会っているから久しぶりと言う程でもないが」
リュウキは、レイナがいる事にさして、驚く訳でもなかった。
確かに、突然大声を上げた意味が判らないけれど、この層は血盟騎士団本部がある層、グランザムだ。だからそこに所属しているレイナが、この場所にいたとしても 別に不思議ではない。
レイナは一歩リュウキに近づくと。顔をめいいっぱい近づけながら言う。
「『……久しぶりだな』 じゃないよっ! もうっ! キミは、いっっっつもだよっ! 会議、終わったら直ぐに逃げるようにいなくなっちゃって!」
レイナは、何やらそう訴えていた。
随分とご立腹のようだが、リュウキは、彼女にそんな事を、怒らせるような事をした覚えはまるで無い。
「??」
判らないからこそ、リュウキは首を傾げていたし、困惑をしていた。
「一体 何を怒っているんだ? ああ、……何かオレに用でもあったのか?」
レイナについて、リュウキにとっては、判らない事だらけだ。このプレイヤーに対しては特にだった。レイナに限らず、異性の事は勿論わからない事が多いんだが。それでも、レイナはとことん多いのだった。
今回の様に判らない事は、以前の会議の最中にも色々あった。その時もこんな感じで、怒っていて、そして アスナは、アスナで笑っているだけで何も教えてくれなかった。
レイナの言うとおり、リュウキは会議が終えたら直ぐに退出するから、怒らせる様な事をする筈もない。リュウキが困惑しているのを見たレイナは、少し落ち着きを取り戻したようだ。
次には、モジモジと指を合わせて言う。
「いやっ……用事があったって訳じゃないんだど……。知らない間柄でもないのに……終わったら、直ぐに 行っちゃって………。会えるのは……会議の時だけなんだもん……私はずっと……探し………のに」
レイナは、最後の方には、俯き出したせいか、だんだん言葉が聞こえなくなってきた。
「……ん? なんだ?」
「何でも無いっ!」
レイナのその一言で、リュウキはど
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