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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第50話 レイナの憂鬱
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「(彼の武器も気になる……な。確か……)極長剣……」
ヒースクリフは、そのカテゴリー名を口にした。ユニークスキルだと本人は言っていた。
「ふむ……」
ヒースクリフは考えを張り巡らせた。記憶の底までを探った。即ち、SAOにその様な武器が、エクストラスキル・ユニークスキルがあったのか、どうかだった。
それを知るのは製作に関わっていた者にしか解らない。ヒースクリフもその内の一人だった。と言う事だろう。そして、おそらくはヒースクリフもこの事件に巻き込まれたのだろうと言う事が想像出来る。
「いや、それよりも名前だ。……名前も一番 気になったがな。まぁ、良い……」
リュウキ・RYUKI。
その名前だった。ヒースクリフの頭の中で何度も再生された。その名前が、どうしても気になるのだ。
「まさかな……。それに、この手のハングルネームは別に珍しくも無いからな……」
ヒースクリフはそう結論付けると、立ち上がり ギルドの奥へと消えていった。
〜第55層グランザム 転移門広場前〜
リュウキは、転移門広場に備え付けてあるベンチに座り腕を組んで考えていた。
「ヒースクリフ……か」
リュウキはベンチに座り……(勿論、フードをしっかり被って)ヒースクリフ同様に考えていたのだ。あの雰囲気……、何処かで感じた事がある様な気がする。否、この世界に来てあの手の雰囲気は初めてだ。
その誰もが認める圧倒的なカリスマ性。
リュウキも、それも間近で視ればよく判る程の者だった。
そんなプレイヤーには……あれ程のオーラとも言える様なモノを纏っているかのような相手には会ったことは無い筈だ。故に、現実世界での事だと考えられるが、現実では、そもそもリュウキが、コンタクトを取っているのは爺やくらいのものだ。
「……考えてもわからないか」
リュウキは、違和感は残るものの……これ以上は無駄だと判断し立ち上がる。
「さて……次に向かうのは……」
メニューウインドウを出し、各層のマップを確認していたその時だ。
「ああああーーーーーーーーッ!!!!!」
それは、本当に突然の出来事だった。
まるで、ジェットコースターの絶叫の如く。まあ、それだったら『きゃあああ!!』だと思うが、それに負けないほどの音響、音量、……絶叫が響き渡っていたのだ。
そしてここは、屋外だ。
ひらけた場所だというのにその声が響いている。
リュウキは、流石にメニューを凝視していたから、耳を塞いで防御をする、などという予知能力染みた能力を使えるわけも無い。だから。
「ッ??」
多少驚き・耳を抑えそうになる反動を抑
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