第四話「ゼロ/ZERO]
[6/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ードへ歩み寄ったその刹那。背後から無数の光弾が飛び散るかのように襲いかかってきた。
「……!」
なのはは、振り返ると魔法でシールドを展開して攻撃を防いだ。
「だ、誰だ!?」
僕は上空を襲ってきた光弾の上空へと見上げると、そこには金髪をなびかせたなのはと同い年の少女が浮遊していた。
「魔導士……?それに、あの蒼い戦士は?」
金髪の少女が呟くと、一方の横たわるタイガードは彼女とは違う別の新手の攻撃を受けていたのだ。
「重刃斬ッ!」
その叫びと共にタイガードは雄叫びをあげながら爆発し、動かなくなった。トドメをさしたのは僕と同い年くらいの金髪を棚引かせた紅いアーマーの少年だった。
「あれは……!」
僕となのはは危険を予測し、彼女は金髪の少女へレイジングハートを向け、僕は紅いアーマーの少年へバスターを向けた。
「そろそろ何も驚かなくなってきたけど、僕がなのはに教えることは何もないかも……」
謎の襲撃者と対峙するなのはに草むらからユーノはそう呟き、
『彼は、僕の性能をそれ以上に発揮している。ダッシュ移動さえ途端に使いこなせたタケルに、僕の出番は無いのかもしれない』
モデルXもまた、同じ考えを抱いた。仮に彼の声が聞こえなくとも、タケルはレーダーによる詳細な感知、攻撃力と機動力、反射力共にずば抜けている。モデルXのサポートが無くともタケルは十分にやっていけそうだった。
今までヘタレで内気で鈍い少年が適合者として、予想以上の力を発揮できるとはモデルX自身も思っていなかったろう。
そんなタケルとなのはの前に新手二人が立ちはだかった。
「同系の魔導士……ロストロギアの探索者か?」
木の枝へ立ち止る少女を目にユーノは目を丸くした。
「間違いない……彼女は僕と同じ世界の住人。それにこの子、ジュエルシードの正体を?」
「……」
少女は黙りながら、なのはを見下ろし、
「バルディッシュ同様、インテリジェントデバイス……」
彼女はなのはが持つレイジングハートを見つめ、そう呟いた。
「モデルX……」
そのとき、僕は紅いアーマーの少年と向き合い、少年は僕を見てそう呟いた。
『モ、モデルZ!?何故……何故ここに!?』
モデルXはそう叫び、パニックだ。
「ライブメタルの初号機で、遠距離攻撃に立向けた強襲戦用ロックマンか……」
『ゼロ、同時に潜入した者がイレギュラーからジュエルシードを回収している』
モデルXとは違い、静かで力強い声が少年に呼びかけた、彼のライブメタル「モデルZ」である。
「了解した……」
少年は手に持つ光の剣を僕に向けた。
「ロストロギア、ジュエルシード……」
一方、金髪の少女の声にバルディッシュが反応し、光り出した。杖は釜状に変形し、少女はなのはへと襲いかかった。
「申し訳ないけど、頂いていきます……」
「!?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ