序章 出会い
第5話 真実
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と声で言った。
ナ「お前、いったい何者なんだ・・・?」
・・・覚悟は、していた。でも、いざ言われると言葉に詰まるし表情が歪む。今の俺の顔は引き攣ってなかったかな―――――・・・?
問い掛けたナツも真剣な顔をしていた。こんなナツの顔を見るのは初めてだ。するとルーシィが椅子から勢いよく立ち上がり、
ル「ちょっとナツ!怪しく思うのは分かるけど、シンは私を助けてくれたのよっ!?もしシンが仲間じゃなかったら、私を助けようとはしないわっ!それに、シンは今疲れてるのよっ!話ならいつだって聞けるでしょっ!」
ルーシィの言葉にカチン、ときたのか、ナツが椅子から勢いよく立ち上がると、
ナ「俺がいつシンを仲間じゃねェって言ったんだよっ!?俺はァ!どうしてシンが鼠になったのかが不思議に思っただけだっつーのっ!怪しくなんかこれっぽっちも思ってねェよっ!話も早くそれを知りてェから今聞きてェんだっ!」
ル「シンにもいろいろ事情があって言いたくないかもしれないでしょォ!」
ナ「お互いそれを知り合うのが仲間だろーがっ!」
2人とも、お互いの顔を真正面から睨みつけて罵声を飛ばし合う。
ハ「ナツとルーシィが喧嘩してる・・・」
皆も初めて見るのか、ナツとルーシィを唖然とした目で見ている。ていうか、このまま黙って見てたら激しくなるな。俺は痛みに顔を引き攣らせながらゆっくりベッドから起き上がると、ナツとルーシィの肩を?んで2人を少し遠ざけた。
ナ&ル「シン。」
皆の視線が、今度は俺に集中した。ナツとルーシィの肩を?んでいる俺の手は震えていないかな―――――・・・?
シ「今から本当の事を話す。だから喧嘩はするな。ナツとグレイの喧嘩を見てるだけで、俺は満足だ。」
俺の言葉にナツとグレイが顔を見合わせる。俺はルーシィに視線を合わせると、
シ「ルーシィもありがとな。あの姿を見たら、誰だって不審に思うのは当然だ。でも、俺はルーシィが言ったとおり正真正銘の妖精の尻尾の魔道士だ。仲間を裏切らない、絶対にな。その為には、話さないといけない事がある。ルーシィもよく聞いててくれよ。」
ル「・・・うん、分かった。」
俺は2人の肩からそっと手を離した。
もし、俺の秘密をこいつ等に話した時点で、俺の居場所が無くなったら・・・その時は、その時だ。手汗でびしょびしょになった拳を固く握り締め、カラカラに乾いてしまった唇を噛み締めた。
シ「今から話す事は全て事実だ。」
そう忠告してから、俺は自分の秘密を隅から隅まで最強チームの皆に打ち明けた。
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