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目的地にたどり着いた僕は
残りのお茶を飲みほした
ここに彼女がいる
見上げるほどある建物は 学校
最後に彼女を見た場所だ
僕の時間はここに縛られて
未だに針は動いていない
夏休みでも
複数の生徒が部活のためか チラホラと見える
誰にも見られないように気をつけて
校舎へ忍び込んだ
校舎の中は
あの日を思い出して 心拍数が一気に跳ね上がる
ここを走ってたんだ
ただただ彼女を想って
必死に階段を駆け上がってたんだ
でも今日は
一段一段噛み締めるようにして
登っていく
目の前に現れた扉には
立入禁止の文字
僕は迷わず扉を押した
鍵が壊れているのを知っていたからだ
ゆっくりと開けた扉の先には
赤い夕焼けが広がっていた
そして
フェンスの向こうに彼女がいた
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