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警察には連絡した
だけどとり合ってはくれなかった
ただの紙切れに
確信のとれない文
子供のイタズラだ
と、簡単にあしらわれてしまった
彼女に会いに行く
その彼女を俺は知っている
目の前で
今にも倒れそうな母親だって知っている
昔は普通に笑い合う家族だった
それをこうも変えてしまったのは彼女の存在だ
弟が心配でたまらない
もしかしたら弟は
死んでしまうかもしれない
なのに俺は動けないでいた
行き場所も分かってる
それなのに
あの場所に行くのが怖くて
足が動かないのだ
頭では分かっているのに
心が追いついていない
不安に飲まれて
ソファに深く沈んだ
まるで足枷でもついてるかのように
俺は その場で
頭を抱えた
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