第36話 「イゼルローンへ」
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方だ」
ふう〜疲れる。
なぜ私が、このようなフォローをしなくてはいけないのだろうか……。
■総旗艦ヴィルヘルミナ ルードヴィヒ・フォン・ゴールデンバウム■
ここ本当に、戦艦の中か?
やってる事、いつもと変わりゃしねえ。
どこを見ても、書類の山。
泣けるね。
書類は管理職の天敵だな……。
書類を見ていると、頭の中が現実逃避を始めた。
そしてふと思い出す。
昔々あるところで、屋根の上で日向ぼっこをしていたねこが、寝返りを打った瞬間。
屋根から転がり落ちたのを見た。
ありゃ笑った。
あの猫の慌てたような悲鳴。
そして見事にくるっと一回転して、地上に降りた姿。
そんで恥ずかしかったのか、走って逃げやがった。一回だけ、こちらを見て威嚇しやがったが。
ありゃ〜照れ隠しだろう。
ツンデレなねこだったなー。
「もうすぐイゼルローンか」
窓の外に映る流体金属。
ヤンだのキャゼルヌだのアッテンボローに会える。
同盟側の原作組を見てこよう。楽しみだな。
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