プロローグ
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異世界歴1500年17月。
その日の夜、丁度月が蒼い顔をしていた日だった。
「女王様っ!女王様っ!!!!」
豪華な個室の豪華な扉を乱暴に叩く者があった。
「・・・・・何事ですか・・・?」
厚手のカーディガンを羽織り、女王が扉を開けた。
そこには、派手に肩を揺らし息を乱した守衛が立っていた。
「封印の洞窟が破られました…!!!!」
「なんですって…!?」
洞窟の前で女王は立ち尽くした。
爆破でもされたかのような崩れた入口の奥にうっすらと見える祭壇。
その祭壇にはこの世界を、この宇宙を支配し、安定を司るものが眠っていた”はずだった”。
「女王様申し訳ございません!一瞬にして…我々にも何が何やら…!」
「…500年の静寂と平穏が崩れたのですね…」
空は憎たらしいほどに晴れていた。
この蒼い月を撃ち落とせたら、この絶望も癒えるのだろうか。
「時が来たようです。集めなさい。”彼ら”を。」
女王はそう側近に告げると、カーディガンを翻し城へと歩き出した。
その足取りは重く、しかしながらどこか決意を帯びているようにも見えるものだった。
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