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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
エタルドイレブン
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神話の枝の名を冠した機械仕掛けの剣が真正面から襲いくるのを出番の少なかった神剣エタルドで弾き、そのまま正面に切り込む。鞘で受け止められるが構わず弾き飛ばし、そのまま一直線に踏み込む。が、こちらの動きを読んでいたのかバク宙で鮮やかに躱された。それでもかまわず更に連続で踏み込んでの一振りが再び片刃の剣と激突し、互いに距離を取る。
「いいな、実にいいぞ。テスタロッサもなかなかだったが純粋な剣士ではなかったからな」
「貴方は、いつか道場で試合をした・・・」
「『烈火の将』シグナム。故有って此度の戦いに魂を燃やす一人の剣士だ」
「・・・高町クロエ。今は唯の剣士クロエです」
今この一瞬にだけ感じられる極限の緊張感を楽しむように不敵に笑うシグナムさん。対する僕は正直状況が掴めずに戸惑っている。心が戸惑っていても体の動きに影響が出ないのはオジサンからもらった最強の騎士の力の恩恵だろうか。
前によその道場で出会ったシグナムさんがいきなり戦いを仕掛けてきたのは何故だろうか。なのはも赤い髪の女の子とデッドヒートを来る広げている中、それが気になった。
気になったら聞けばいい。そこから分かることもあるだろう。
「貴方の剣は、誰のためにありますか?何を斬りますか?」
「我が剣は主の為のもの・・・しかし、今日この時はそうではない。主からお暇をもらった私は、私がここにいた証を立てるために剣を振るう。そのために・・・お前を斬る!」
「・・・!!」
シグナムの握る剣―――レヴァンティンの背の根元にある金属パーツがスライドし、一つの薬莢が放り出された。
「さあ、タカマチクロエ!お前も剣士ならば、この一瞬に死力を尽くせ!!」
「・・・かなり、やる」
剣を覆う炎の様な魔力の奔流に、次の一撃が多くの敵を屠った必殺剣の類であることを悟り、こちらもそれに応える。カートリッジシステムは無くともエタルドは神の加護を受けた剣、クロエ自身の魔力と戦意を汲み取り青白い炎の様な魔力を刃に纏った。この世界に適合した結果エタルドが得た魔力増幅効果だ。
彼女の剣には必死さが無い。その剣から感じられるのはただ剣士としての喜びだけ。ここで僕と戦うことが彼女の幸せ。僕とぶつけ合う刃が彼女の幸運。その全てに目的や狙いが感じられず、ただただこのやり取りを心の底から楽しんでいる。
「ならば、受けるがよい・・・!」
「紫電の刃、お前に見切れるか!」
強い相手と戦うときは不思議と胸が躍る。今は、そんな気分だ。だから、次の一撃に今の僕の限界を注ぐ。
「 紫 電 一 閃 !!」
「ならばこちらは・・・ 飛斬、一閃!!」
烈火の剣と蒼炎の刃。二人の刃は正面から激突した。あまりの衝撃に周囲の建物へ余波が伝わり、窓ガラスが次々に砕け散り、明かりを乱
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