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第二十一話 誇り高き怒り
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「大丈夫。俺が逃げろと言うまでは、結晶用意してそこで見てればいいから」

次いでキリトが穏やかな声で答える。
岐路とはシリカの頭にポンと手を置き、そのまますたすたと橋に向かって歩き出した。

シリカは、思わず叫んでキリトを止めようとした。
だが、

「大丈夫です。見ていてください」

セイバーの声で遮られ声を出す事が出来なかった。

キリトは動くことなく、ただロザリア達を眺めている。
その様子を諦めと捉えたのか、ロザリアともう一人のグリーンを除く()()の男達は武器を構えると、一斉にキリトへ飛び掛かった。

「オラァァァ!」
「死ねやァァァ!!」

俯くキリトに半円形で男達は取り囲むと、一斉にキリトへ斬撃を叩き込んだ。

「いやあああ!!」

シリカは両手で顔を覆いながら絶叫した。

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