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とある蛇の世界録
旧校舎のディアブロス 第一話
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・・・
 まぁ、後で確かめるとしよう。

 私はそう思いながら、自分の椅子へと向かう。

 だがまぁ、昨日の堕天使あたりにでも殺されたのだろう。 
 かすかに光の残りカスの匂いがするからな。

 今夜、アザゼルにでも聞いてみるとしよう。



 それから・・・


 もう夕方だ。

 日が過ぎるのは、とても早いものだ。

 夕食の準備もしなくてはいけないし。
 もう今日は帰るとするか、そう思った瞬間だった。
 
 ・・・これは、堕天使と兵藤か?

 まったく、あいつの主は何をしているんだ。

 少し、手を出すか、

 私は何の動作も無くその場から消えた。

 ・・・朧サイドアウト・・・



 ・・・一誠サイド・・・

 「なんだよ、あいつ。変質者か!?」
  
 俺は今、黒スーツに羽の生えた男から逃げているところだ。
 
 そして、夕麻ちゃんに殺されたはずのあの噴水の前に辿り着いた。
 
 「これだから下級悪魔は、逃げられる筈が無いだろう」

 はぁ!? 悪魔って何だよ!

 「さては、はぐれか? ならば殺しても問題は無いな」

 すると、あの変態が手に光を集めてこっちに打ってきた。
 そして、すこし掠る。
 なんだこれ、すっげー痛い。

 「ふん、よけたか。運のいい奴だ」

 もう一発? そんなの無理だろそう・・・

 目を瞑った瞬間、あいつの声が聞こえてきた。

 「よけた? いや、ただ単にお前の命中率が悪いだけだろうに、
  運がいいのは認めるが」

 目を開くと、そこには御神が立っていた。
 
 ・・・一誠サイドアウト・・・



 ・・・朧サイド・・・ 
 
 ふぅ、間に合ったか。運がよかったなこいつ。

 そして、堕天使に顔を向ける。

 「やめた方がいい、こいつの主は恐らくグレモリーだ。
  いま、引くのであれば見逃してやるぞ」
 
 忠告は一応しておこう。

 「堂々と嘘を吐くとは、さすがは人間だな」

 人間、ね。 こいつやはり雑魚か。

 すると、突然紋章が現れた。 まぁ、空間の歪みで気づいてはいたが。
 やっぱりグレモリーか・・・

 中から、赤い髪をした女が出てきた。

 「その子・・・達に手を出さないでくれるかしら」
 
 「赤い髪、グレモリー家か・・・」

 だから言っただろうに。

 「リアス・グレモリーよ。堕天使さん」

 「それはすまなかったな、てっきりはぐれかと思ったものでな。
  下僕の手綱はちゃんと持っておいたほうがいいと思うよ」

 「ご忠告、感謝するわ」
 
 「私は、ドナーシーク。再びまみえない事を心から祈るよ」

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