第154話 『光の道』
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1人の血が繋がったじいちゃんが死んだ。涙が止まらなかった。俺は残っていた冷めたコーヒーを喉に流し込む。・・・あまり気分は晴れない。俺は椅子から立ち上がると、じいちゃんの手紙を読む前に2杯目のコーヒーを淹れに行った。
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悲しみに心が沈んでいたせいか、俺はコーヒーと紅茶を間違えて淹れしまった。以前のルーシィの逆パターンだ。捨てるのももったいないから、俺は仕方なく紅茶の入ったカップを持って椅子に座った。そして、色褪せたじいちゃんの手紙を手に取る。開けると、封筒と同じ色に黄色く色褪せた紙と、白い紙が入っていた。どうして手紙が2枚入っているんだ?白い紙の方は、最近に書かれたみたいだ。黄色く色褪せた紙を開くと、
ショ「!!?」
紙には墨で書かれたアリみたいな小さい文字が縦書きにびっしり書かれていた。しかも、
ショ「よ・・読めない・・・」
古代文字のような解読不明の文字で書かれていた。レビィなら読めるかもしれないな。今度お願いしてみよう。俺は白い紙を開くと、この世界にはもういない、じいちゃんのホログラムが浮かび上がった。
セ『ショール、元気にしておったか?』
久々に聞くじいちゃんの声が妙に懐かしくて、悲しく感じた。またじわじわと涙が溢れてきた。
セ『お前がこの手紙を読んでいるという事は、わしはすでにこの世にはいないという事だな。』
そんな事、手紙で言うなよ・・・
セ『死んですぐにこんな事を言うのもなんだが、ショール、今から話す事はお前にとって重要な事だ。しっかり耳に叩き込んでおけ。』
俺は唾をゴクリと飲む。また額から冷たい汗が一筋流れ落ちる。
セ『お前の『予知』能力は、わしから受け継いだものだ。』
ショ「え・・・?」
な、何で、じいちゃんが、俺が『予知』を使える事を知っているんだ・・・?しかも、その『予知』が、じいちゃんから受け継がれているって・・・・
セ『お前が見る『予知』は、『光』の者にしか見えない。『闇』の者は見る事が出来ない。』
『光』の者・・・?
セ『封筒の中に、黄色く色褪せた紙が入ってただろ?それはお前やわしが見える『予知』の事が15に区切られて書かれている紙だ。大事な事だけをまとめて簡潔に簡潔に説明すると、この『予知』はミリオン家に代々受け継がれていて、『光』の道へ進んだ者にしか見えるが、『闇』に進んでしまった者は見る事が出来ない。『予知』は大切な仲間が危険な時に見える。そう書かれている。つまり、『光』の者で
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