第154話 『光の道』
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道士としての修行はどうですか?ショールが妖精の尻尾に加入してからもうすぐで2年が経つね。『時』が進むのがすごく早く感じるよ。』
ショ「ふっ。」
俺と似たような事を言ってるから俺は少し可笑しくて笑った。すると、さっきまで笑顔だったミキから笑顔が消えた。逆に、暗く、悲しい顔になっている。
ミキ『・・・実は、今回手紙を書いた理由は、ショールにすごく悲しい話を伝える為なの。今から話す事は全て事実だから、受け入れられなくても、信じて、ね・・・・』
ショ「・・・・・」
俺の額から冷たい汗が一筋流れ落ちた。
ミキ『・・・セイヤさんが・・・ショールのおじいちゃんが、亡くなったの・・・』
ショ「・・・は・・・・?」
じ、じいちゃんが・・・死んだ・・・・?俺は頭の中が真っ白になり、その場に倒れそうになった。慌てて傍にあったコーヒーをがぶ飲みして心を落ち着かせる。
ミキ『3週間前に、突然街中で倒れて・・・急いで病院に運んだら、「脳出血」って言われたの・・・』
脳出血・・・
この言葉が俺の頭の中をぐるぐる回る。
ミキ『私とジャック達は、毎日病院にお見舞いに行ったんだけど・・・』
俺は未だに、ミキの言葉が信じられなかった・・・
ミキ『セイヤさんは、『ショールには、絶対に言わないでくれ』って・・・』
ホログラムのミキの声も震えていた。何で・・・何でだよ・・・・じいちゃん・・・・・!じわじわと涙が溢れてきた。
ミキ『そして、1週間前に亡くなったの・・・セイヤさんは、『自分が死んでから、ショールに伝えてくれ』って・・・』
・・・意味が、解らない・・・・何で、何でじいちゃんは・・・俺に何も、言ってくれないんだよ・・・・!
ミキ『セイヤさんが亡くなる前に、『この手紙を、わしが死んでから、ショールに届けてくれ』って言われたの。それが、セイヤさんの最後のお願いだったわ・・・その手紙が、一緒に届いたはずの黄色く色褪せた手紙だよ。私もジャック達も、その手紙の中身は知らないわ。』
俺は震える手で、黄色く色褪せた手紙をそっと触る。
ミキ『黙ってて本当にゴメンね。いつかシラカバの街に遊びに来て、セイヤさん・・・ううん、ショールの場合はおじいちゃんだね。おじいちゃんのお墓参りに来てね。それじゃあ、また会う日まで・・・』
ミキのホログラムが消えた。読み終えた手紙に、涙がこぼれ、丸い小さな水滴が染み込む。
ショ「うぅ・・あぅ・・・じ、じいちゃん・・・ひっ・・・・」
俺のたった
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