第154話 『光の道』
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ベストのポケットに入れる。それを見ていたミラが、
ミ「あら?ここでは読まないの?もしかして、エルザ以外の恋人からの手紙かしら♪」
ショ「えぇっ!?な、何言ってるんだよミラッ!!」
慌ててミラの口を塞ごうとしたが時すでに遅し。今までどんちゃん騒ぎをしていた皆の視線が俺に集まっている。そして、
マカオ「流石ショールッ!イケメンはやっぱ違うなぁ〜!」
ワ「エルザ以外の女から手紙が届くのも当たり前だもんなぁ〜!」
ショ「ちょっ!勘違いするなってっ!」
酒を飲んだせいか、すこし赤みを帯びて酔っ払っているマカオとワカバが俺の肩を抱く。しかも、恐ろしい事にワカバの声が運悪くエルザの耳にも聞こえたようで、真っ黒なオーラを放出しながらエルザが黒いブーツの踵をカツカツ鳴らしながらゆっくりと俺に近づいてきた。皆肩を竦めてエルザからそっと離れる。マカオとワカバも俺を解放してエルザから離れる。俺はエルザのあまりの恐ろしさに足が竦んで逃げる事が出来なかった。
エ「ショール、手紙を貰ったっていうのは本当か?」
その声は怒ってるよりも、やきもちを焼いてるように聞こえたのは俺だけだろうか・・・?俺は恐る恐る、
ショ「あ、あぁ。で、でも、送り主はミキからだ。エルザも覚えてるだろ?街荒らしの時の・・・」
そこまで言うと、エルザは笑顔になった。
エ「そうか。ミキからか。友からの手紙は嬉しいからな。」
そう言うと、鼻歌を歌いながら、
エ「ミラ、チーズケーキを頼む。」
ミ「は〜い♪」
スキップしながら窓際の席に座った。するとマカオとワカバが俺に近づいてきて、
マカオ「お、お前もエルザに嘘をつくの上手くなったもんだな・・・でも、気をつけろよ。」
ワ「あいつに嘘をついた事がバレルと半殺しは確かだぜ。うぅ!考えただけで恐ろしいぜ・・・!」
小声で耳打ちしてきた。い、いや、そもそも嘘じゃなくて、本当なんだけどな・・・
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家に帰ると、俺はコーヒーを白いカップに注ぐと、それを持って自分の部屋に行き椅子に座った。机の上には、俺が幼い頃にじいちゃんと撮った写真と、ジャック、ミキ、フォアン、ジスト、チンク、リンと一緒に撮った写真が飾られている。懐かしいなぁ〜。俺はまずミキからの手紙を読む事にした。開けると、ミキのホログラムが浮かび上がった。以前会った時より、灰色の髪の毛が伸びている。
ミキ『ショールへ。元気ですか?私もジャック達や街の人達も元気です。あの日からシラカバの街は平和で穏やかに過ごしているから大丈夫だよ。魔
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