第二十三話 白井さんへのプレゼント選び
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気持ちだし値段的にはそれほど高くないもので、ちゃんと普段使えるものがいいかなーって思ってるんだけど……」
「なるほどねー。だったら、普段使いを考えると髪留めのリボンとかスポーツタオルやハンカチ辺りが無難かなーって思うけど、リボンのほうは白井さんに何かしらのこだわりとかがあったら使ってもらえないかもしれないしねぇ。そういうのって知ってる?」
御坂さんの考えている内容から、ある程度無難と思われる選択肢を挙げてみる。
「さすがにリボンのこだわりまでは知らないわね。初春さんは知ってる?」
「いえ、聞いたことないですねー」
御坂さんが初春さんにも聞いてみるが初春さんも知らないらしい。
「それならやっぱりスポーツタオルかハンカチ辺りでいくか、服関係で余り高くないTシャツ辺りとかになるんじゃない?」
最終的にアニメと違うプレゼントを選んだとしても、展開自体がそれほど変わることはないと思うのだが、ここで一応『Tシャツ』と言う単語も出しておく。
「まーそうね。でもタオルってあんまりプレゼントって感じがしないし、それならハンカチかTシャツよね」
「さすが神代さん。アドバイスが的確です」
何となく御坂さんも方向性が決まってきたようだ。そして初春さんからなぜか褒められたのだが、的確とか以前にまだプレゼント選びに入ってないわけで……。
「ここからならハンカチ売り場のほうが近いみたいですよ。行きましょう、御坂さん」
「うん」
佐天さんが売り場を確認して御坂さんを案内するために歩き出す。初春さんが佐天さんと並ぶように歩き、その後ろを御坂さんがついていく感じで、俺は更に後ろを歩いている。
「ここですねー」
ハンカチ売り場に到着してみると売り場面積は意外に広かった。俺も何度か来てハンカチ売り場があることは知っていたが、ハンカチ自体を見に来たことがなかったのである。
「こんなにあると逆に迷うわね」
御坂さんが色々眺めながらつぶやく。当然、売り場面積の広さもあって品揃えは豊富だ。
「御坂さん、こんなのはどうですか?」
「ねーねー、こっちなんてどう?」
ここぞとばかりに初春さんと佐天さんがハンカチを薦めているが、初春さんが持ってきたのは花柄のハンカチで、佐天さんが持ってきたのはどこぞのマジシャンが横縞から縦縞に変えるマジックをしていたようなハンカチである。
「うーん、二人とも良いんだけどねー。何かこう、もうちょっとインパクトが欲しいかなーって思ったり。神代さんはどう思う?」
「インパクトねぇ。それならちょっと高めだけど総レースのやつとかもあるみたいだけどねー。ってか、実用性がなさ過ぎて普段使いできないけどね」
御坂さんにいきなり聞かれて考えては
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