第二十三話 白井さんへのプレゼント選び
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俺がそう声をかけて、セブンスミストへ向かって四人で歩き出す。
「御坂さんは何か買いたいものとかあるんですか?」
「うーん、あると言えばあるっていうか……」
歩きながら初春さんが尋ねると、御坂さんから歯切れの悪い答えが返ってくる。
「何かあるんですか?」
「いやー、黒子に何かプレゼントを考えてるんだけど、どんなのが良いか分からなくてねー。あっ、黒子とは同室で普段から色々と世話になってるし、そのお礼って言うか感謝の気持ちって言うか……まあその……」
佐天さんが尋ねると御坂さんは答えてくれたが、途中から照れてしまっていた。
「それじゃー皆で白井さんへのプレゼントを考えましょう!」
「おー!」
なぜか元気一杯の初春さんに、ノリノリで答える佐天さん。多分この二人はノリノリで白井さんへのプレゼントを選ぶことだろう。
「あ……ありがとう」
御坂さんも二人のノリにはついて行けなかったのか、若干引いている感じだった。
「いざとなったら神代さんも居ますから大丈夫です!」
「はぁっ!? ウチ?」
御坂さんの様子をどういう風に捉えたのか、初春さんが俺まで引っ張り出してきたので、俺は驚いて声が裏返ってしまった。
「神代さん、御坂さんの力になるのが不満なんですか?」
どうやら初春さんは御坂さんに頼られることが嬉しいらしく、かなりテンションが上がっている状態で俺に詰め寄ってくる。
「いや、そうじゃなくて、ウチはあんまりセンス良くないと思うけど……いいの?」
「あ……」
俺が答えると、そこで俺が本来男子であるということを思い出したのか、初春さんは言葉を詰まらせた。
「ま……まあ、男性目線で見てもらうと、また違った選び方が出来るかもしれないし……ね?」
「そ……そうですよ! 違った目線が欲しかったんです! ですから神代さんは神代さんらしく選んでくれればいいんです」
佐天さんの絶妙なフォローで初春さんのテンションも復活する。俺もこの佐天さんのフォローに助けられたと言っていいのかもしれない。
「まぁ、そういうことなら」
「はぁー。そういう話を聞いてるとコイツは男なんだって思い出すんだけど、私の前では男になったことないし全然実感湧かないのよねー」
俺が答えた後、御坂さんの呟きが聞こえた。確かに姫羅としか会ってない御坂さんは、俺に男のイメージを持ちにくいというか持てないのだろう。現に騎龍を見てる時間のほうが長いはずの初春さんですら、俺が男であることを忘れていたぐらいなのだ。
「そう言えば最近の神代さんって、女性になってることが多いですよね」
「うん。まぁね」
御坂さんの言葉で気付いたのか、初春さんが確認してく
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