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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第171話】
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犬?」

「う、うん。 二人ともストラップに動物のストラップ着けてるじゃない? だから選んだんだけどどうかな?」


 まだ不安なのか様子を伺うように見るシャルに対し、二人は――。


「ふふっ。 私は嬉しいよ? 早速着けちゃうね?」

「うん♪ シャル、ありがとね♪ じゃあ次はお兄ちゃんにあげなきゃね?」


 言いながら二人は笑顔で携帯のストラップを着ける。

 セシリアも鈴音も、興味があるのか二人の携帯ストラップを着けるのを見ているとシャルが――。


「じ、じゃあヒルト。 た、誕生日おめでとう」

「おぅ。 シャル、ありがとな? 開けていいか?」


 袋を受け取ると、頬を赤く染めながらシャルは頷いた。

 そんな表情に少しドキッとしながら、袋から中身を取り出す。


「……アクセサリー? それもブレスレット?」

「う、ぅん……」


 取り出したブレスレットはブラックメタル製で、真ん中に赤いラインが入っていた。


「へぇ……シャル、よく俺の好きな色がわかったな」

「だ、だってヒルトが水着買ったときにこの色選んでたでしょ? 咄嗟に選んだ色でも人って好きな色を取るじゃない? だから……」


 指を弄びつつも上目遣いで見上げるシャル。


「なんだ、俺の事よく見てるんだな? ありがとな、シャル? 俺も早速着けようかな」

「あ、僕が着けてあげるよ」

「ん? ……じゃあ頼むよ」


 取り出したブレスレットを手渡し、左手を差し出すと手首にブレスレットを着ける。

 こうしていると、何だか甘えすぎな気がしないでもない。

 ……と、その様子を見ていた皆が口々に。


「何気にシャルって、ヒルトとペアになるブレスレットを選んでるよね」


 未来がそう口にすると、シャルの耳が赤く染まる。


「もしかしてお兄ちゃんとペアになるように選んだの?」


 美冬がそう言うと、小さく頷くが表情がわからなかった。


「……わたくしも、ヒルトさんとペアになる何かをあげれば良かったかもですわ……。 その発想、全然気付かなかったわたくしを恨みます……」

「お、大袈裟だなセシリア。 セシリアからもらったティーセットも大事に使うからさ」


 そう言うと、少し表情の和らぐセシリア。


「……アタシも、何か形に残るのを渡せば良かったかも」

「ん? ……気にするなって、一夏の誕生日に取っておきなよ」


 そう告げると、鈴音は微妙そうな表情を浮かべた。

 疑問に思いながらも、手首に付けられたブレスレットを眺めると同時に部屋のドアが開く音が聞こえてきた――。
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