【僕たちは】癒やし系男子【なんだそう】 第3.5話
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の人徳である。当の本人は嬉しそうに笑っていて、凛の嫉妬の視線には気づかない。
紘「凛先輩は〜?」
凛「そうですね、僕の家は姉が2人しか居ないので男兄弟なら誰でもいいですね」
瑠「あえて選ぶなら誰ですか」瑠偉が何故かギラギラした視線を送るが、さして気にしない凛はそれを爽やかに受け流す。
凛「それなら...陸ですかね。同い年ですが1番、兄っぽいです」
陸「なんか照れるなあ」
ゆるんだ顔で嬉しそうに微笑む陸に、シャッター音が鳴る。
紘「照れる先輩、激写〜。購入希望の人は、2年A組釘貫紘まで〜」
有「おいっ!!それ止めろって何回言ったら分かるの」
ベシっと紘の頭を叩くも、陸は「そんなの誰も買わないだろ」と笑っている。
実際のところは毎回かなりの高値で完売するのだが、それを知らないのは陸本人くらいである。
ちなみに今日の陸は伏せ込みタイプのピアスと、メンズのネックレスをしていていつも以上にチャラい。
有「最後は僕だね。そうだなぁ...凛先輩がいいな」
思「何でですか〜?凛先輩うらやましい!!」瑠「思音、大丈夫。俺が兄弟になってあげる」
思音はぶーぶーと口を尖らせ、そんな思音のほっぺを瑠偉が手で挟みこみ真面目な顔で口説いている。
凛は世話焼きな有紀のことだから後輩を選ぶと思っていたので、目を丸くして驚いていた。
有「いや、思音と瑠偉は弟じゃなくても世話見てるし、紘は面倒くさいし、陸先輩はもうお兄ちゃんみたいなもんだし。だから、1番気になったのは凛先輩かなって」
紘「凛先輩って紳士ですもんねぇ。いろいろ教えてくれるし」
凛は頭がいいため、よく後輩に勉強を教えていた。男女関係無く(というか男子しかいないのだが)紳士な態度で、後輩への態度も丁寧そのものだ。
有「凛先輩って結構頼りがいあるし。お兄さんとかだったら勉強教えてもらえるし」
凛「ありがとう。とても嬉しいよ」
凛はノリはいいのに感情が顔に出にくいのだが、今回ばかりは嬉しそうに笑顔だった。
有「じゃあ、まとめると。陸先輩は部員全員・凛先輩は陸先輩・紘は瑠偉・僕が凛先輩・思音は僕・瑠偉は思音、だね」
思「ちなみに先輩達は兄弟いますか〜?」
ずっと疑問だったことを思音が質問する。部員全員『そういえばそうだ』と気づく。
陸「俺は弟が2人、妹が1人居るぞ」
凛「2度目ですが姉が2人居ます」
紘「1人っ子だよー」
有「僕は妹が1人居ます」
思「オレはお兄ちゃんが2人居る!」
瑠「兄弟は居ないです」
全員が『へえ〜』と、どこか納得した様子でつぶやく。
陸は頼りがいがあるから兄っぽいし、凛は姉がいるから紳士だと思うとしっくりくる。紘と瑠偉はそんなに対人関係が得意ではないようで1人っ子であることに合点がいく。有紀は世話焼きで包容力があるのは妹が居たからだろうし、
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