魔法先生ネギま!
0442話
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いながら地上へと降り立つ。
「アクセル!」
まず最初に聞こえてきたその声は、どこか柔らかい声質を持つ声だ。その声を発したマリューが着地した俺へと飛びつき強引に唇を重ね、数秒程舌を絡めた後にその柔らかい身体で力一杯抱きしめてくる。馴染みのあるマリューの香りと、マリューの豊満な胸が俺の胸板でグニュリという感じで潰れるその感触に思わず懐かしいものを感じていた。
「馬鹿っ、あんまり心配させないでよね!」
ぎゅうううっと最後に力一杯抱きしめ、それからようやく離れる。そして俺の姿を改めて眺めて一言。
「随分と派手になったわね」
「……って、それだけか?」
自分で言うの何だが、今の俺はどこからどう見ても悪魔とか魔族とか呼ばれるような格好をしてるんだと思うが。現に幼児状態の俺しか知らない魔法先生達は唖然とした目で俺を見ているし。マリューから付けられた口紅を近右衛門に苦笑を浮かべながら渡されたハンカチで拭きとりながらマリューとの会話を続ける。
「どんなに姿が変わってもアクセルはアクセルよ。私が……いえ、私達が恋人の貴方を見間違う訳ないでしょ?」
そう言いながら頬を撫でてくるマリューのその様子には苦笑を浮かべるしか無かった。
何やら瀬流彦が『え? あれ? 恋人ってあのコーネリアって人じゃないの?』とか呟いてるのが俺の耳には聞こえてきたが、取りあえずはスルーしておく。
「フォフォフォ。何はともあれ、良く戻ってくれたなアクセル君。色々と詳しい話を聞きたい所じゃが、こっちでも色々とあってそれどころじゃないんじゃよ」
近右衛門の言葉に改めて魔法先生達の方へと視線を向けると、確かにそこにはいつもいるような戦闘向きの人員は存在しない。瀬流彦にしても、攻撃魔法はそれ程得意じゃないという話を聞いた事があるし……恐らくはこの騒ぎで麻帆良に被害が出ないように街中に散らばっているのだろう。
「魔法の隠蔽も大変だな」
「何、映画撮影として処理させておるよ。どういう訳か知らないが、敵の召喚魔は人間を相手にすると武装解除の攻撃しかしてこなくての。おかげで何とか誤魔化せておる」
「それはそうだよ。僕達には人間を相手にした殺傷は許可されていないしね」
近右衛門の疑問に答えたのは空気を読んだのか俺とマリューのやりとりを沈黙して見守っていたフェイトだった。
「アクセル君、彼は?」
「フェイト・アーウェルンクス。完全なる世界の一員だったが、俺が降した」
完全なる世界という単語が出た所で魔法使い達の顔が強張ったが、残念ながら今はそれどころではないのだ。
「フェイト、俺はネギ達の援軍に行ってくる。お前は学園長達に俺の計画を話しておいてくれ。マリュー、グロウセイヴァーは?」
「ちょっと待って頂戴。……ええ
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