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この命、この力。
第二話「力。」
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「それじゃあ、始めようか。」


その言葉を合図に模擬戦が始まった。





ジャーシャワールーム内で鳴り響く水の音。

現在フォワードチームは一日の疲れを水と共に流していた。


「にしても今日の模擬戦すごかったわねー」
ふとティアナが呟いた。

「そうですねーすごく強かったですし。」

今日はミレーヌが入隊一日目で模擬戦を行った。

スバルたちは観戦していたのだが、それは彼らが予想していた模擬戦とは全く異なるものとなった。

無制限であったため朝の訓練丸ごと潰れたのだ。いつもなら5分足らずで終わるのに。

何せ模擬戦ではなくもはや殺し合いとなっていたから。
しかもお互いバリアジャケットはボ
ロボロ。

結果フォワードチームライトニング部隊部隊長であるフェイトさんが仲裁に入る結末となった。

まさかあそこまでやり合うとは・・・リミットを外していないとは言えあそこまでやるとはと、
四人は唖然とした。

「あのさ・・・本人の前その話するの止めてくれる?」

スバル達が模擬戦の話で盛り上がってると、スバルが使用するシャワールームの前にバスタオルを身体に巻いた少女が立っていた。ミレーヌだ。
「え?・・・あぁ、ってもう出るの!?早くない!?」

「はぁ?シャワーなんて数分浴びればいいのよ。それじゃ。」

そう言い残して貧乳の少女は出て行った。

その頃エリオは・・・
(ここからは主にエリオ視点行きます。)

みんな遅いなーっと呟いて五回目。
スバルさん達がシャワー室に入ったのは数十分前のこと。
しかし未だに帰ってこない。
やはり女の子はお風呂が長い。

「はぁ・・・」

ため息を一つつく。暇すぎる。

すると足音がした。
「あ、ミレーヌさん!!」

黒髪をなびかせ振り向いた。
その仕草に少しドキっっとしてしまった。あんな綺麗な黒髪を見れば誰もがドキッとするだろう。

「え?あ、えっと・・・」

来たばかりだからか名前が出て来
ないみたいだった。
ミレーヌは思い出そうとしたがどうやら出てこないみたいだ。

エリオは悩ませる少女に近寄り、
「エリオです。エリオ・モンディアル。」
教えてみると
「あーえっとエリオ君か。済まない。名前を覚えるのは苦手で。」
少し照れくさそうに頬を書いた。本当に苦手みたいだ。
それと口調がシグナムさんに似ていた。初めて会話したが意外と話し易い人良かったとエリオは胸をなで下ろした。

「で、エリオ君?こんなところで何してるんだ?まさかあの3人待ってるの?」


鋭い。

「えっとそのまさかですね。」
そう気まずそうに答えると

「そう。まぁ待ってもムダと思うよ。しばらくは来ないね。
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