暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
開始の鐘の音
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顔が浮かんでいる。
やがて前方に
湧出
(
ポップ
)
を表す青い光が沸き上がった。
「見ぃーっけ!」
レンはそう言うとスピードを上げて、一気に出てきた『フレンジーボア』に肉薄する。
ぎゅるあぁぁ!?
青イノシシが驚いたような声をあげている間に、レンはその首元目掛けて《スラッシュ》を打ち込む。フレンジーボアはぷぎーと悲鳴?をあげて、こちらを向く。
その目には明らかな敵意が宿っている。先ほどの一撃でHPは半分ほどになっているが、まだ油断はできない。
じりっと双方固まっていると、先に動いたのはやはりと言うかフレンジーボアだった。前足で軽く地面を掻き、突進してくる。それをレンは受け流すように避け、それが体の横をすり抜ける青イノシンに一閃。
ぷぎゃあぁぁー!と今度は明らかな悲鳴をあげて、さらに二割ほどHPを減らすフレンジーボア。さらに怯んでいるところに再度《スラッシュ》をぶちこむ。すると、HPが0になったフレンジーボアは空中で不自然な格好で固まると、ポリゴンの欠片となって砕け散った。
これがこの世界の死である。素早く、そして後には何も残らない。
フレンジーボアを倒したのと同時にレンの目の前にドロップアイテム、獲得コル、獲得経験値が記されたウィンドウが出現する。
レンはそれを一瞥して、新たな敵を探すために辺りを見回す。
ここでの狩りも飽きてきた。そろそろ狩場を変えるべきだろうか。
そんなことをボンヤリと思っていると、
── リンゴーン、リンゴーン、リンゴーン ──
鐘の音が聞こえてきた。それは、全てが始まる音だった。
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