第17話 ロアキアの終焉
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だ間に合います」
「ここで私一人が逃げ出して……例えそれで命を永らえて再起したところで、もはや誰も私についてなどこないだろう。だが、私にもまだ誇りがある。せめてティオジア軍が撤退する程度の時間は稼いでくれよう。………全艦突撃だ、ロアキア軍の意地を敵に見せてやれ!」
このオリアスの言に覚悟を決めたロアキア軍は最後の反撃に出る。
「この勢い……やつらは死を恐れんのか!」
「オリアス軍は完全に死兵になってしまったわね……これは厄介だわ」
「主砲による弾幕を張って、敵を近づけさせるな!」
銀河帝国軍は必死になって死兵となったロアキア軍を食い止める。
そのため、撤退していくティオジア軍を追撃する余裕など無かった。
宇宙暦808年/帝国暦499年 8月13日 22時40分。
ロアキア軍総旗艦デスペリアスの撃沈とオリアス・オクタヴィアヌスの戦死によって戦いは幕を閉じた。
会戦後、銀河帝国軍はロムウェへと侵攻してこれを占領。
ここに、領土の全てと指導者を失ったロアキア統星帝国は真の意味で滅び去った。
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