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銀河転生伝説 〜新たなる星々〜
第17話 ロアキアの終焉
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未だ戦闘が続いているのは、単にオリアス等残党勢力とエルデタミア共和国という存在が新たに手に入れた領土内に巣食っているからであり、ティオジアやルフェールの介入が無ければとうに終わっている筈であった。

ここでオリアス等を滅ぼすか旧ロアキア領から放逐し、エルデタミアを占領すれば戦いは終わる。
ティオジアやルフェールとはいずれ決着をつけねばならないとしても、それは何年も後のことであった。


* * *


宇宙暦808年/帝国暦499年 8月4日。
銀河帝国軍はベトラント星系に隣接するカイマール星系にてガムストン、パナジーヤ両艦隊28000隻の増援と合流し、再びロムウェへと進発した。

一方、これを予想していなかった連合軍では大混乱が起きていた。
辛うじて司令部が冷静でいられたのは、銀河帝国軍がカイマール星系に留まっていたことから再度の侵攻もあり得ると予期していたからだろう。
それとて一応という面が強く、まさか本当に再度の侵攻があるとはあまり考えられていなかった。

「アルフォルトは間に合わん。ここレンヴァレル星系で迎え撃つしかない!」

ロムウェのあるレンヴァレル星系はロアキアの残存勢力とって最後の砦である。
ここが落ちれば、この宇宙にロアキアの国土は一欠片も存在しなくなってしまう。
それはロアキア統星帝国という国家の終焉を意味していた。

「……迎撃する。各艦出撃用意!」

かくして、連合軍は迎撃に出撃する。

だが、レンヴァレル星系へ来襲した銀河帝国軍の艦艇数は65000隻。
30000隻強の連合軍とは実に2倍以上の差があった。

「撃て!」

銀河帝国軍は無傷のガムストン、パナジーヤ両艦隊を先頭に激しい砲火を加える。
更に天頂方向からマリナ艦隊が、天底方向からクナップシュタイン艦隊が襲撃を掛け、オットー艦隊とカルナップ艦隊はそれぞれ左右側面に回り込む。

この立体的な攻撃に連合軍は為す術が無かった。

次々と爆沈していく連合軍艦艇。
先日と異なり、あまりに一方的な戦闘であった。

「戦艦プラッツラー、アグニテウス撃沈!」

「戦艦コメックロトム撃沈、メルボド提督戦死!」

「ここまで無様な戦いになるとはな……」

既に、連合軍の各戦線は崩壊している。
銀河帝国軍も予備兵力のガーシュイン艦隊を投入して戦局を決めに来ている以上、この状況からの挽回は不可能だろう。

「殿下、勝敗は決しました。ここはティオジアかルフェールに亡命して捲土重来を期されんことを……」

側近の一人はオリアスに亡命を勧める。
だが、オリアスは静かに首を振った。

「我が軍は既に敵の包囲下にある。このまま逃げる事など叶わんよ」

「敵の包囲は完全ではありません。今なら、今ならま
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