現状報告
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たいと思うならば七人以下で攻略するか、または全員を別々のパーティのリーダーにするかだが……後者はほぼありえない
なぜなら攻略組の面々はほぼ全員我が強い
それが攻略組を攻略組たらしめる原動力になっているのは間違いないが、やはり残念だ
「そうだね。僕を入れて六人だよ!」
思わず頭を抱えた
俺、キリト、アスナ、クライン、エギル、リーファ、ミユの七人で攻略をしたことは確かにある
だが、それは全員が並外れた実力者だからこそできたことなのだ
ユウキの実力は知っているが、それが六人もいるとは到底思えない
「残り五人の実力のほどは知らないが……それは些か無謀じゃないか?」
「初見であと一息のところまで追い詰めたけどね」
ユウキは性格上、過大評価も過小評価もしない。嘘や見栄を張るような性格でもないので、これは本当だろう
「なら、二回目はどうなったんだ?」
そう言うとユウキは誇らしげな顔から一転、残念そうな顔になった
「それがね。僕らが死に戻りした後、対策を練ってたら巨大ギルドの連合部隊に倒されちゃったんだよー……」
「ああ、あの短い期間で攻略されたボスか」
攻略したギルドは違えど二階層分のフロアボスが一ヶ月以内に攻略されているのだ。ありえない。ボス攻略は得るメリットも大きいが、失敗したときのデメリットも大きい
だから普通は数ヶ月ほどかけてボスの情報を集めてから挑むものなのだ。巨大なギルドならなおさら、その腰は重いものになっている
まあ、某閃光殿はそんなセオリーなど無視して突っ走ってくれたが
話を戻すと、一ヶ月以内の二体討伐というのは、フロアの攻略という期間も含めて考えるとありえないのだ
となれば、誰かがボスの情報を丸裸にしたということだが……
「……ピーピング(盗み見)」
「え?」
「多分ピーピングでもされたんだろうな。ボスを追い詰めたスリーピングナイツから情報を掠め取るために」
いい手だ。自らは被害を受けず、利益だけを掠め取る
もう一度言うが、いい手だ
「燐……怒ってるの?」
「いや、怒ってない。それよりもユウキ。ピーピングは慣れたやつがやると発見しにくい。だからボスは初見で倒すか、もしくは一回目と二回目の戦闘のインターバルを詰めれば問題ない」
「う、うん……。燐、無表情で怖いんだけど……」
俺は怒ると無表情になるらしい。面向かって指摘されたことはないから知らなかった
「あと、もう一人メンバーを入れたらどうだ?俺は忙しいから無理だが……」
一つ深呼吸をして気持ちを落ち着けると、座っていた椅子に座り直す
……あとでストレス発散(マンハント)しよう
「んー……そうだね。アスナにお願いしようかな?一番仲良くなったと思うし」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ