同志
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ファントムのギルドから、光が溢れる。
あまりのその眩さに、外で幽兵と戦っていたメンバーは目を覆い、ハッピーによってファントムギルドから自分達のギルドへと戻るルーシィやグレイ達は、その光に目を向けた。
「な、何だ、この光は・・・!?」
「まぶし!?」
「うおおお!?」
突然の光にギルドメンバーが戸惑っていると、ビジターの近くにいた幽兵に異変が起きた。
「え!?」
ぶしゅっと、突如消滅したのだ。
それだけではない。
「幽兵が・・・!?」
「幽兵だけが」
「次々消えていく!」
他の場所にいた幽兵も、次々に消えていく。
その光景にヒルダは自分の手を見つめた。
「私達は何ともないが・・・」
「うん・・・アイゼンフロウもルナティックロアも大丈夫みたい」
「他の連中も何ともねーぞ」
「これは・・・何と温かく、優しい光・・・」
ライアー達が戸惑っていると、いつもの鎧へと戻ったエルザが口を開いた。
「妖精の法律だ」
「フェアリーロウ?」
後ろにいたグレイが聞き返す。
「聖なる光を持って闇を討つ。術者が敵と認識した者だけを討つ。もはや伝説の1つに数えられる超魔法だ」
聖なる光が消える。
そこに残ったのは術者であるマカロフと、光を受けて体中の色素が落ち、石像のように固まり、小刻みに震えるジョゼの姿があった。
「2度と妖精の尻尾に近づくな」
マカロフはそう言うと、小刻みに震えるジョゼに背を向ける。
「ここまでやらかしちゃあ評議院も黙っておらんじゃろ。これからはひとまずテメェの身を心配する事だ、お互いにな」
すると、そこに1人の大男が何も無いところから煙の様に現れる。
男の名はアリア。ティアに死の空域を破られ、一撃で倒されたエレメント4最強の男だ。
(あの時と同じ!スキだらけ!もらった!)
そしてそのままマカロフに不意打ちを仕掛けようとした、が。
「あぐあ!」
それにマカロフが気づかないはずが無く、自分の右腕を伸ばしてアリアの顔面を殴り飛ばした。
「もう終わったんじゃ。ギルド同士のケジメはつけた。これ以上を望むなら、それは『掃滅』。跡形もなく消すぞ」
その言葉と同時に、アリアは気絶した。
「ジョゼを連れて帰れ、今すぐに」
そう言い残し、マカロフはその場を去ったのだった。
「勝ったぁ!」
「ファントムに勝ったぞぉぉぉぉっ!」
長い抗争に幕が下りる。
幽鬼の支配者に勝ったという事実に、妖精の尻尾は歓喜に
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